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Night of the Prog 2014 観戦記(後編)

前編はこちら
中編はこちら

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【7月19日(土)】

11時、起床。

今日もいい天気だ。
宿の前の道路工事も今日はお休み。

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前日同様、船で対岸のSt. Goarshausenへ行き
バスでローレライへ。


13時半ごろ会場到着。
時間的にトップバッターのSYNAESTHESIAは残念ながら間に合わず、
2番手のオランダのバンド、A LIQUID LANDSCAPEがすでに始まっていた。

ポストロック的なオルタナプログレ。
じっくり観ようかと思ったもののとりあえず会場内をぶらぶら。

会場から眺めるライン川。

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物販はこんな感じ。

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Tシャツとポスター、キャップ、ストラップが売ってた。

正直ダサいけど記念にTシャツ購入。

物販のおっちゃんとダベってたら
「ずいぶん遠くから来たんやな! これもおまけで付けたるわ!」
とGAZPACHOのライヴ盤をなぜかタダでくれた。

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ありがとうおっちゃん。
おれこれすでに持ってるからぶっちゃけいらないけど、うれしいよ。


そんなこんなでA LIQUID LANDSCAPE終了。

この年に発売された2nd「THE LARGEST FIRE KNOWN TO MAN」を
後日買いまして、なかなか良かったのでおすすめです。



続いての出演はアメリカのDREAM THE ELECTRIC SLEEP。
個人的に超イチ押しの新鋭バンドで、今回とても楽しみにしてました。


00年代PORCUPINE TREEのダークオルタナ的なドラマティックさと
90年代UKロックやデザートロックの寂寞感、ドゥーム的な慟哭感がメインながらも
PINK FLOYDに通じる重厚なスケールを併せ持つハイクオリティなバンド。

ライヴも(少々地味ではあるけど)期待通りで安心した。

2014年2月に出た2nd「Heretics」がとても良いアルバムなので
ぜひ聴いてみてください。

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<DREAM THE ELECTRIC SLEEPセットリスト>
1. Heretics
2. Elizabeth
3. Utopic
4. I Know What You Are
5. Fist to Face
6. How Long We Wait
7. Ashes Fall
8. Listen to Me
9. This Is This



続いてはスイスのシンフォプログレCLEPSYDRA。
(イタリアのサイケデリックプログレとは同名異バンド)

…なんだが、とにかくこの日もクソ暑い

あまりに陽射しが強すぎるのでガイジンもみんな木陰に避難する始末。
軟弱なやつらだ。

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とはいえおれも連日の猛暑で軽く脱水症状気味になったので
日陰を見つけてこってこてのシンフォ演奏をBGMに軽く仮眠。

CLEPSYDRAの演奏終了と同時におれも復活。



さて次だが、実はこの枠は当日まで「Surprise」とされていた。

そもそも当初はBIGELFが登場する予定だったが諸事情でキャンセル、
その後P.TREEでおなじみのJohn Wesleyのソロバンドが代役としてアナウンスされたものの
どういうわけかすぐ取り消され、なぜか再度BIGELFが出演することになった、が、
フェス直前になってVoのDamon Foxが急病にかかり再キャンセル。

…っつー感じのどないやねん経緯。

BIGELFもJohn Wesleyソロ作も大好きなおれとしては残念至極だけどまあ仕方ない。

んでどうなんのかなと思ってたら、
なんかおっさんが一人出てきて「ピーガブのカヴァーやりまーす」と弾き語りしはじめた。

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だれなんだあんた。

しかしこのおっさん、めちゃくちゃ上手くておまけに似てる。

後で調べてみたところ、どうやらGENESISの有名カヴァーバンドTHE CARPET CRAWLERSで
ヴォーカルを務めるBrian Cumminsという人らしい。知らんかった。


Red RainやSolsbury Hill、BikoといったPeter Gabrielソロ曲をメインに
途中でGENESISのThe Carpet CrawlersやMARILLIONのGrendelも演るなど
終始見事なカヴァーを披露。

有名曲ばかりなので観客も一緒に大合唱。
とても楽しかった。こういうサプライズはいいなあ。

<Brian Cumminsセットリスト>
1. Here Comes the Flood
2. Red Rain
3. Washing of the Water
4. Come Talk to Me
5. San Jacinto
6. The Carpet Crawlers
7. Solsbury Hill
8. Games Without Frontiers
9. Grendel
10. Mercy Street
11. Biko
12. In Your Eyes



ここで昨日のヨランと再会。

ヨラン「おつかれ!今日も楽しんどるか!これ、おれの妹やで!」

おいおいヨラン。おいおい。めっちゃ美人やんけ。
美男美女の血筋か。ちょっと引くわ。

三人で談笑するが、ヨランの妹は英語があまりできないらしく、
カタコト英語で会話。kawaii。

ヨランと妹さんとおれ。

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そんなこんなで19:45、お待ちかねのANATHEMA!

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「WE'RE HERE BECAUSE WE'RE HERE」「WEATHER SYSTEMS」とド名盤が続き
さらに「DISTANT SATELLITES」も傑作とくればこれは観るしかない!
来日しないなら海外で観ればいいじゃない!

ということでスーパー楽しみにしてたANATHEMA、
のっけからUntouchable, Part 1→Untouchable, Part 2の神導入。
盛り上がらないわけがない。

この日がバンドとして初めてライヴで演奏するという
「DISTANT SATELLITES」の超名曲Anathemaはじめ
近作の曲を中心としたセットリストに加えて演奏面も文句無し。
ライヴだと荒々しさが増すのもカッコいい。

まだ日が出ている野外でのパフォーマンスだったけど
ドラマティックな雰囲気は些かも損なわれることなく最高でした。

Lee Douglasかわいい。

最後は定番のFragile Dreamsで大盛り上がりで終了。
いやー感動。

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<ANATHEMAセットリスト>
1. Untouchable, Part 1
2. Untouchable, Part 2
3. Thin Air
4. The Lost Song, Part 3
5. Anathema
6. The Storm Before the Calm
7. A Simple Mistake
8. Closer
9. A Natural Disaster
10. Distant Satellites
11. Fragile Dreams


その後の2015年の東京公演ももちろん両日観に行きました。

なおANATHEMA演奏中にMARILLIONのSteve Rotheryが裏で出てきて
目ざといプログレッシャーはサインをもらいにダッシュしてました。

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ANATHEMA終了後、いよいよトリに向けてセットチェンジ。

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そして22:00、ついにトリのMARILLION登場!
このために来ました!

最新作「SOUNDS THAT CAN'T BE MADE」は「BRAVE」に勝るとも劣らない名盤で、
どれだけ名盤かは以前書いたけど、
その傑作のド頭にある名曲Gazaでライヴは始まった。

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まずびびったのはSteve Hogarthの声量のすごさ。

音源や映像でも十分感じるけど、生で観るとマジで震える。声量ハンパない。
そして歌唱力とカリスマ性がやっぱりすさまじい。

Steve Rothery先生のギターはじめ各楽器の音響もこの上なく素晴らしい。

それにしてもGazaは本当に名曲だ。
この曲こそProgressive Rockだと思うよ、ほんとに。


のっけからの名演による興奮冷めやらぬうちに
なんと2曲目はEaster。悶絶。客も大合唱。

感激することこの上ないがさらに続けてBeautiful。殺す気か。
この時点で泣きそうになる。最高すぎるだろ。


ヨラン「ゆーき! 最高やな!」
おれ 「せやな! ほんま最高や!」

感動しすぎて陳腐な表現しか出てこないヨランとおれ。

新譜からのPower、キャッチーなYou're Goneを挟み
初期の名曲Sugar Miceへ。ここでまた大喝采。

その後Fantastic Place、Man of a Thousand Faces、No One Can、
Sounds That Can't Be Made、Cover My Eyesとまさに至福の時間。


そして待望のKayleigh!

ヨラン「おいゆーき! やったな! 最高やで! 明日はホームランや!」

わかる。わかるよヨラン。THE・最高だよ。


観客はお決まりの大合唱。
んでステージから降りて客席を後方まで練り歩きながら歌うHogarth。
涙腺崩壊。



KayleighからLavenderへと流れHeart of Lothianへと雪崩れ込む
感激の「MISPLACED CHILDHOOD」メドレーで本編終了。

なんて日だ。生きててよかった。


鳴り止まない拍手の中メンバー再登場、
アンコールはNeverland。

24時過ぎ、ドラマティックな名曲で文句無しの大トリ終了。
すべてが完璧。

こんなに我を忘れて終始感動しまくったのは久しぶりだ。
初めてかもしれない。確実に生涯ベストライヴです。

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<MARILLIONセットリスト>
1. Gaza
2. Easter
3. Beautiful
4. Power
5. You're Gone
6. Sugar Mice
7. Fantastic Place
8. Man of a Thousand Faces
9. No One Can
10. Sounds That Can't Be Made
11. Cover My Eyes
12. Kayleigh
13. Lavender
14. Heart of Lothian
15. Neverland



二日間に及ぶフェス終了。
ヨランと連絡先を交換し、別れる。友だちができてうれしいな。

余韻に浸りつつバスに乗り(この日はちゃんと事前に乗り場確認しといた)帰路へ。
宿へ到着し深夜2時就寝。



【7月20日(日)】

7時起床。荷物をまとめてロビーへ。

おれ  「ほな、また来るわ。いろいろありがとう」
オーナー「おう、気ぃつけてな。どうやって空港行くん?」
おれ  「フランクフルト中央駅まで行って、そっから空港行く感じやね」
オーナー「それやったら途中の駅まで車で乗せてったるわ」
おれ  「マジで? ええの? 忍びねえな」
オーナー「かまわんよ」

ということでオーナーの車でOberwesel駅まで送ってもらう。
今回の旅で出会った人、ほんといい人ばっかり。


Oberwesel駅で列車を待ってる間、向かいのホームに
現地のジャーマン鉄オタがいた。

背後の山沿いを走る別の列車をカメラにおさめたかったようなんだが、
二人でぺちゃくちゃ喋ってる間に列車が来る
→オタA「おい列車来たで! カメラ! はよ!」
→オタB「ちょい待って! バッグの中や! 待って!」
→オタA「はよ!」
→オタB「待って!」
→オタA「…行ってもうた……」
→オタB「……」

という超どんくさいやり取りしてて超おもしろかった。
おもしろかったので写真とっちゃった。盗撮ごめん。

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そんなエピソードもありつつ無事空港到着。

グッバイドイツ。また来るぜ。

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ということで以上、Night of the Prog 2014観戦記でございました。

海外フェス初体験、しかもプログレフェスという
偏差値高い字面のイベントに行ってきたわけですが、
客がみんな超ラフというかナチュラルな感じでとっても居心地が良かった。
日本のプログレライヴとは全然雰囲気が違う。超ストレスフリー。

金と時間さえあれば毎年行きたいと心から思える素晴らしいフェスだったので、
今後も絶対にまた行きたいです。

まあ金髪の超かわいいおねーちゃんが炎天下の中ほぼ水着状態でビール飲みながら
うろうろしてる
ようなフェスですからね!
絶対また行きたいですよね!

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なお2015年の同フェスは10周年ということで
CAMELやSteve Rotheryソロバンドなどこれまた豪華なメンツだったのですが
都合がつかず断念…。

11回目となる今年は現時点でANEKDOTENやこないだ当ブログでも紹介した
SEVEN STEPS TO THE GREEN DOORの出演が決まっています。

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Night of the Prog 2014 観戦記(中編)

前回の続きです!


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ついに会場へ到着。

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ご覧の通り日比谷野外音楽堂に似た感じの
半コロシアム的なつくり。


13:30開演。

フェス初日一発目のバンドはイタリアの新星、
GRAN TURISMO VELOCE。

同郷の諸先輩を想起させるような
詩情感溢れるシンフォニックロックを中心としつつ、
モダンなダークエレクトロ要素もあり。

オープニングアクトながら堂々としたパフォーマンスで喝采を浴びていた。

非常に感銘を受けたのが音響の素晴らしさ。
どの楽器も非常にクリアに聞こえる。
トップバッターですら一瞬で(あ、PAめっちゃ良い)と感じるぐらいなので
きっと会場のつくりが秀逸なのだろう。

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二番手はドイツのTRAUMHAUS。

こちらもNOVALISやANYONE'S DAUGHTERといった
ジャーマンシンフォの血筋を受け継ぐシンフォプログレ。

地味ではあるけど開催国出身バンドということで
客のリアクションも上々。

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しかしそれにしても暑い。本当に暑い。
この日の気温は35度。おまけに直射日光が相当きつい。
帽子とサングラスは必須です。

あとこのフェス、女性客が非常に多い。

親子連れで来ていたり、女子高生ぐらいのギャルもたくさんいて
日本とは雰囲気違うよな〜と思った。

んでやつら、暑いので普通に脱ぐ。
パツキンの美人おねーちゃんたちが上半身水着でウロウロしたりするので、
本当にサングラスは必須です。



16時、三番手のCOLLAGE登場。

復活したこのポーランドの重鎮、
若干のメンバー変更がありVoはめっちゃ若い人になっている。

名曲Heroes Cryからスタートし9曲を演奏。

Voもパワフルだしとても良かったんだけど、
このバンド基本的に曲調がダークなので
天気とぜんぜん合ってなくてつらかった。

COLLAGEのスタジオアルバムは1995年以降発表されていない状況だけど、
なんとついに2016年に新譜が出るらしい。やったね。

<COLLAGEセットリスト>
1. Heroes Cry
2. Ja i Ty
3. One of Their Kind
4. Safe
5. Baśnie
6. The Blues
7. Eight Kisses
8. Moonshine
9. God



続いてはドイツのLONG DISTANCE CALLING。
ポストロック/オルタナティヴ要素が強いプログレッシヴメタル。

名盤「THE FLOOD」収録のNucleusで始まり、
その「THE FLOOD」と3rd「LONG DISTANCE CALLING」の曲を中心とした
セットリスト。

割と楽しみにしてたバンドの一つで、演奏もすげー良かったし
曲中クライマックス部分での観客前方の盛り上がりもすごかった。
このへんのカタルシスはプログレメタルならではって感じがする。

<LONG DISTANCE CALLINGセットリスト>
1. Nucleus
2. Black Paper Planes
3. Ductus
4. Keyboard Air
5. The Figrin D'an Boogie
6. Into the Black Wide Open
7. Invisible Giants
8. NH 0550
9. Timebends
10. Arecibo (Long Distance Calling)
11. Metulsky Curse Revisited

んで、とにかく暑い。陽射しがハンパなくてバテる。

屈強なゲルマン人どもですら完全にへばってみんな日陰を探してる始末。
近くでデブのガイジンが暑さで倒れて運ばれてた。

ビールばかり飲んでたおれも、これはちょっと死ぬなと思い
水を買いに…行った……のだが…

【悲報】Night of the Progフェス、水は炭酸水しか売ってない。


ドイツ、というか欧州が炭酸水主流なのは知ってたけど、
まさかそれしかないとは誤算だった。
(ちなみにビールの方が安い)

ビールは好きだけど炭酸水がまったく飲めないおれ。

Still Waterは売ってないの?と売り子の美人おねーちゃんに訊いても
「ごめんね、ないの」とあっさり返される。

他の選択肢はスプライトぐらいしかない。炭酸好きすぎだろこいつら。


しょうがないので炭酸水買って炭酸抜けるのを待って飲む…けどやっぱりきつい。
やばいなマジでこれはやばいぞ。

ここで「ドイツの水道水は安全」という情報を思い出し、
トイレ横の手洗い場の水道でなんとか普通の水を確保。
衛生的にちょっとアレだけど、とにかく水が飲みたかったので
四の五の言っていられない。まあ死にはしないだろ。

おれみたいに炭酸水が苦手な人は気をつけてください。

あとトイレは慣れないとちょっと戸惑います。



そんなこんなで19:45頃、英国のIQ登場。
キャリア30年のベテラン、さすがに人気が高くて大盛り上がり。

新譜「The Road of Bones」の曲を中心に安定したパフォーマンス。
日本にも呼んでほしいですよねえ。

<IQセットリスト>
1. From the Outside In
2. The Darkest Hour
3. The Road of Bones
4. Frequency
5. Without Walls
6. The Wake
7. Leap of Faith
8. Until the End
9. The Seventh House

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それにしてもヨーロッパは日が長い。
21時時点でこの明るさ。

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IQ観てる途中でJöran Beckという名のノリのいいイケメンあんちゃんに話しかけられる。
どうやらスウェーデン系ドイツ人らしい。

ヨラン「日本から来たんやー。長旅やったやろ」
おれ 「せやねえ」
ヨラン「おれ昔、トーキョーで働いてたことあるんよ。日本語も少しわかる」
おれ 「マジか。どこで働いてたん?」
ヨラン「亀戸」
おれ 「ほー。またすごいとこで働いてたんやな。その時の家は?」
ヨラン「麻布十番
おれ 「なんでだよ」

普通逆だろ、と思いつつ、ヨランくんめっちゃいいやつで話も弾む。
MARILLIONはいいぞ、いいよな、とかプログレは人生だよなという感じで盛り上がった。


ヨラン「明日も来るやろ? 妹連れてくるから紹介するわ」

マジかよヨランあんた最高だな。スーパーいいやつ。


そうこう談笑してるうちにIQも終わり、
いよいよトリへ向けてセットチェンジ。

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途中でPete Trewavasが出てきて群がるプログレオタクたち。

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日も沈んで急に寒くなってくる。

そして22:15、ついに初日トリのTRANSATLANTICが登場!

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Neal Morse、Mike Portnoy、Roine Stolt、Pete Trewavasという最強布陣。

ツアーサポートメンバーはいつもならPAIN OF SALVATIONのDaniel Gildenlöwだが、
病気療養中のため今回はSPOCK'S BEARD、ENCHANT他のTed Leonardが参加。
このTedがまた素ん晴らしかった。

セットリストは最新作「KALEIDOSCOPE」からInto the Blueでスタート。
中盤、Tedがかなりの部分でリードVoを任されていたがすさまじく上手い。

いきなりの長尺曲にもかかわらず観客大盛り上がり。


曲が終わりポートノイによる恒例の挨拶MC。

「はいどうも! 30分のサウンドチェックが終わりました!

やかましいわ。

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マイルドなShineを挟みWhirlwindへ。

Whirlwindはフェス仕様のメドレースタイル。

 Overture/Whirlwind (Edit ver.)
〜Rose Colored Glasses
〜Evermore
〜Is It Really Happening?
〜Whirlwind (Reprise)
という流れでした。


続いてWe All Need Some Light。

最初のverse〜chorusを歌うNeal Morse、
そして2nd verse〜chorusを歌ったのはなんとTed Leonard。

客も拍手喝采。そして上手い。さすがです。
Danielの穴を補って余りある大活躍ぶり。




本編最後はBlack as the Sky。
ノリの良い曲なのでテンションも最高潮。震えるぜ。

興奮冷めやらぬままアンコール突入。
All of the Above → Stranger in Your Soulという
30分×2曲をがっつりやって締め。

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<TRANSATLANTICセットリスト>
1. Into the Blue
2. Shine
3. Overture/Whirlwind (Edit ver.)
4. Rose Colored Glasses
5. Evermore
6. Is It Really Happening?
7. Whirlwind (Reprise)
8. We All Need Some Light
9. Black as the Sky
10. All of the Above
11. Stranger in Your Soul



24:15、フェス初日終了。

いやー最高だ!マジで最高。
演奏も音響も客のノリもなにもかもが素晴らしい。
来てよかった。


隣で一緒に観てたヨランに「また明日な!」と別れを告げ、
会場から港へ向かうシャトルバスを探す。

…が、まったくバスが見つからない。どこにあるんや。

バスに乗れないと港へ行けない→船に乗れない→宿へ帰れない。


あれ? 詰んだ? 野宿? ここで? 山の中で?
おいおいちょっと待て。さすがに焦る。

必死で探すがバス乗り場らしきものがどこにもなく、
どうしよう…と途方に暮れていたところで偶然さっき別れたヨランに遭遇。


ヨラン「あれ? どないしてん?」
おれ 「バスが…見つからんのや……」
ヨラン「えっ。それは困ったな。ほな一緒に探したるわ!」
おれ 「マジか。ええんか。忍びねえな」
ヨラン「かまわんよ」

ほんといいやつだ。泣きそう。


それから30分ぐらいして、発車しようとしていたバスを発見。
武田鉄矢ばりにバスの前に飛び出して止めてくれるヨラン。

ヨラン「これ港へ行くバスやろ? あいつも港へ行くんや。乗せてってあげてや!」

助かった。ありがとうヨラン。この恩は一生忘れない。
おれたちはソウルメイトだ。


感謝のハグを交わしてバスへ乗車。
港へ着き最終の渡し船に乗り込む。

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St. Goarへ到着、船乗り場にあったコンビニ的な雑貨屋でピザを買い宿へ。
25時半、宿到着。うおー疲れた!

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怒涛の初日だったがめっちゃくちゃ楽しかった。とても感慨深い。

IQやLONG DISTANCE CALLINGはじめ、どのバンドも良かったけど
やっぱりTRANSATLANTICは格が違う。
Mike Portnoyはこのバンドでのプレイが一番カッコいいよなあ。
活き活きしてるし。Ted Leonardも超優秀だったしなあ。


<その他、初日の総括>
・暑い。
・会場のレコ屋出店に群がるプログレおじさんたち。どこの国も一緒だな。
・暑い。
・ヨラン以外にも何人かに話しかけられたが、意外と英語が不得意なドイツ人が多い。
 そういうもんなのかな。
・暑い。けど日が沈むと寒くなるので薄着オンリーは危険。
・星空が超綺麗で感動。
・ガイジンの子どもはかわいい。人形みたい。
・ドリンク売り場のおねーちゃん、全員美人


てな感じでございました。


MARILLIONやANATHEMA等、二日目のレポートは後編にて!
震えて待て!


Night of the Prog 2014 観戦記(前編)

そうだ、ドイツ行こう。


そう思ったんですよ。一年半前に


ということで2014年7月18日&19日に
ドイツのローレライにて行われたプログレフェス、
「Night of the Prog Festival IX」の観戦記でございます。

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いまさら一年半前のライヴレポをUPするこの体たらく。
怠惰・ブラッディ・怠惰。ごめんなさい。


マジメな話、死ぬほど好きなMARILLION、
そしてTRANSATLANTIC、ANATHEMAという
昔から観たくて観たくてしょうがないのに一向に来日しないバンド群を
いっぺんに観ることのできるまたとないチャンス!
これは行くしかない!
(ANATHEMAはその後2015年に来日しましたが)

っつーわけでこのメンツを目にした瞬間に
なりふり構わずチケットを取りました。


今振り返っても、無理して行っといて
本当に本当によかったと思える素晴らしいフェスだったし、
この年のアジア人唯一の(たぶん)参戦者として
記録に残しておかなければ!
と思った次第でございます。

一年半前から思ってたのは内緒だ!


Night of the Prog Festivalは毎年開催されているので、
今後行こうと思っている方への参考になればうれしいなと。


なおこの時のチケット代は、
二日通し券で127.2ユーロ、一日券で78.4ユーロ。
(どちらもShippingコスト等もろもろ込みの総額)

これだけのバンドが観れて二日通しで日本円約16,000円ですよ。
超お得。



【7月16日(水)】

いざ羽田空港へ。
ルフトハンザ航空のフランクフルト直行便でドイツへ向かう。

空港の土産屋のエログッズを一通り物色して14:05出発。

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ルフトハンザ航空、機内Wi-Fi完備で(有料だけど)非常に快適。
映画メニューも充実。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」「ロボコップ」
「ウィンターソルジャー」「LIFE!」等、ひたすら観まくる。

なおメシはお察し

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味はともかく、量がね。ちょっと足りないよね。
近くにドイツ人の肥えたガキがいたんだけど、あいつ絶対物足りなかったと思う。
餓死しなくてよかったよ。



現地時間の同日18:45、フランクフルト空港着。

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肉くせえ。

肉の臭いしかしない。

んでとにかく空港がクソ広い。歩く。ひたすら歩く。
出口もよくわからんし迷いまくって萎えそうになったので
途中で空港職員にお願いして重機的なものに同乗させてもらう。助かった。ありがとう。

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コーヒー飲んで軽く一服した後、
空港から列車に乗りフランクフルト中央駅へ。3駅ほどで到着。

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駅内部、きれいではないがめっちゃオシャレでしばし見とれてしまった。
さすがヨーロピーン。

この時点で夜の20時半なんだが、写真の通り外は普通に明るい。
ようやく日が沈むかな、ぐらいの感じでした。欧州は日が長い。


構内でメシと煙草を買って駅前にあるHotel Excelsiorへ。

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フランクフルト中央駅周辺、治安はあんまりよくない感じがした。
道行くジャーマンおねーちゃん達がやたら美人なのでちょっと散策したかったけど、
街の雰囲気的にちょっと怖いのとすげー疲れてたのでビール飲んで就寝。

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【7月17日(木)】

起床。テレビつけたらドイツ語ワンピースとか謎の音楽番組やってたので
ヘラヘラ観つつチェックアウト。

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この時期のドイツ、快晴で蒸し暑くもなく、とっても良い天気。
ただ直射日光がけっこうきつい。
フェスも野外だし、ということでフランクフルト駅で安物グラサン購入。

フランクフルトを出発し、二日目以降の宿があるライン川沿岸のSt. Goarへ向かう。

電車の中はこんな感じ。

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一時間ほど揺られて、Mainz駅で乗り換え。

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ライン川沿いを北上。
進むにつれて田舎な雰囲気が強くなってくる。
古城や畑がいっぱいだー。

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Mainzから約50分、ようやくSt. Goar駅へ到着。

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誰もいねえ。とにかく田舎である。

目印らしきものも無いので、とりあえず地図をたよりにホテルを目指す。

…が、住宅街だらけでひたすら迷いまくりすてぃー。

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街の雰囲気はのどかで最高なんですけどね。


荷物も重いし宿へ早く行きたいよ…と車道へ出てみたところで
通り沿いのワイン屋のおっさんに話しかけられる。

おっさん「おっ! どっから来たん?」
おれ  「日本やで」
おっさん「おーマジかー。遠路はるばるご苦労さんやね。どこのホテルなん?」
おれ  「Hotel Rheinperleってとこなんやけど場所がわからんのよね…」
おっさん「そのホテルやったらすぐそこやで! でも周辺で工事してるから足元あぶないんよ。
     車で乗せてったるわ!」
おれ  「神かよ」


ということでワイン屋のおっさんことステファンの車に乗せてもらう。
ステファンマジいいやつ。ありがとう。

ステファンのワイン屋「Stefan's Wine Paradise」、
ネーミングセンスはアレだけど好意の塊みたいな本当に親切な人だったので
St. Goarに行った際はぜひ立ち寄ってあげてください。

Stefan's Wine Paradise

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↑ステファンの車


そんなこんなで宿へ到着。
ホテルっつーかペンション的な感じ。

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一休みした後ロビーでペンションのオーナーと雑談。

「わざわざ日本から何しに来たん?」と訊かれたので
いやーフェスがあってね…と答えたら
「ああそれな。プログフェスな。わかる」と返された。
毎年そういう客ばかりなんだろう。

オーナーにメシの美味い店を教えてもらい、プチ観光がてらぶらぶら。
St. Goar駅周辺の店で肉&ビール&野菜を堪能する。

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さすがドイツ、肉も酒もめっちゃ美味い。

ペンションへ帰還、まだ21時頃だったけど時差ボケひどいので早めに就寝。

なおこの日、フェスの前夜祭としてALAN PARSONS PROJECTのライヴが行われていた。
ちょっと観たかったけど疲労もあったのでフェス本番に備えてパスしました。


【7月18日(金)】

起床。

朝食を済ませてそろそろ行こうかな…とロビーへ降りるとオーナーのおっちゃんが
「フェス午後からやろ?まだ行くの早くね?一服してったらええやん」と
コーヒーを入れてくれた。いい人!

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ペンション前でがっつり工事してる世界のKOMATSU。

しばしまったりして出発。


フェスが行われるローレライは、St. Goarから見てライン川対岸にある
St. Goarshausenにある。
(本当はSt. Goarshausenの宿を取りたかったけどすでに埋まってた)

ので、ホテル近くの船乗り場から渡し船でライン川を渡る。

乗り場。

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ライン川。汚い。

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この渡し船、時刻表は必要ないほど頻繁に運行している。
対岸までの所要時間は5分程度。

チケットは往復で2ユーロ。船の中でチケットを購入する。


そんなこんなでSt. Goarshausen到着。素晴らしい天気だ!

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船乗り場から会場のローレライまではバス…なんだが
乗り場がどこなのかさっぱりわからずいきなり迷う

どこ行きゃいいんだよ。

そうこうしてるうちに、JON OLIVA'S PAINや
GAZPACHOやPURE REASON REVOLUTIONのTシャツを着たおっさんたちが
ぞくぞくと集まってきた。さすがプログレオタクどもだ。

こいつらに着いて行けば大丈夫だろう。

…と思ったのが甘かった。

おっさんたちも特に乗り場調べず適当に参集したようで、
「これじゃね?」と乗り込もうとしたバスの運転手に
「いやこれじゃねーよ」と何回もダメ出しされる始末。

結局全員で迷う。
なんだよガイジン使えねーな。これだからオタクは…。


1時間ほど振り回された挙句ようやくバスが特定できたので乗車。
ローレライへ向けて出発。やっとだよ。


ひたすら山奥へ入っていくバス。いい景色だ。
会場はキャンプ可能なので、近隣から自家用車で来ている客も多い。

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15分ほどでローレライ到着。
チケットをリストバンドと引き換える。クソ暑い。

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13時、開場。

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いやー来ましたね! アガるね!

いよいよスタートだ!


っつーわけで長くなるので一旦ここで切りましょう。


二日に渡るフェス本番のレポートは続きをお楽しみに!


Top 200 Albums of 2015

年間ベストでございます。
毎年毎年この作業が苦痛でしょうがない。

昨年も書いたけど、こんなバカな行為を世界で最初にやったのは誰なんだ。
なめてんのか。憎い。

まあでもね。だからこそやってやろうって気持ちになるって言うかね。

古来から怨みはパワー、憎しみはヤル気って言いますからね。


何の話でしたっけ。



1. STEVEN WILSON - Hand. Cannot. Erase.
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今年はこのアルバムが圧倒的に素晴らしい。
2015年に限らずプログレッシヴロック史に残る名盤だとおれは思っている。
あまり持ち上げると「別にたいしたことなくね?」と批判したがる輩が出てくるのが世の常だが、
すごいんですよこのメガネは。

では何がすごいか。

前作「The Raven Refused to Sing (to Other Stories)」が
プログレの「方法論」を徹底的に意識して作られたアルバムだったのに対し、
今作はプログレの「在り方」「精神性」が再構築されたアルバムだと思う。

「精神性」などという実体のないことばを使うのは
某ロッキン●ンの文章みたいで好きじゃないんだけど、分かりやすい観点を挙げると
古い音(YESやGENESIS等を想起させるアナログな音像)と
新しい音(たとえばエレクトロニック要素やヘヴィネス)が「点」として配置されているのではなく、
このアルバムでは明らかに「線」として使われている。

60年代70年代から80年代90年代を踏まえ2000年代2010年代に至るまでの
プログレの歴史・文脈を総括した上で(そこには自身のソロやP.TREEやNO-MAN他も含まれる)、
次のステップを提示しているのが本作だ。

あとこのアルバム、スティーヴン・ウィルソンの過去作と比べた時に
音と音の「間」が非常に多い。

「間」は聴く側のイマジネーションを増幅する効果をもたらすとよく言われるが、
ここではむしろ音の肉体的なダイナミクスを意識させるために使われているように思う。

「肉体性」は「衝動的な演奏」とイコールであり、
プログレというジャンル特有の「観念」的な要素と対極にあるものだが、
このメガネおじさんはその「肉体性」を有機的に音に溶け込ませている。

結果、「明らかにプログレッシヴロックだけど他の誰にも似ていない」音ができる。

こういったことをかたちに残せる人は
現時点でスティーヴン・ウィルソン以外に誰一人としていない。
それがこの人のすごいところだと思うのです。

プログレってどんな音楽なの?と聴かれた時に
これ一枚で充足できるとすら思う。それぐらいの傑作です。

マジメに書きすぎちゃった!


2. ABIGAIL'S GHOST - Black Plastic Sun
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USプログレッシヴロックバンドの3rd。
1位がすさまじいアレなのでさすがに勝てないけど、それを除けば
今年の作品の中で屈指の名盤。

2ndまでは典型的なPORCUPINE TREEフォロワーだったのに
今作でいきなりオリジナリティ全開のスーパー素晴らしいバンドになった。

哀愁たっぷりかつMOON SAFARI並の美声を誇るVo、
ドラマティックでありながらオルタナ的寂莫感のある歌メロ、
ヴァイオリン&ピアノのダーク感、A.C.Tを思わせるプログレハード的展開、
ほどよいヘヴィネス、煽情力に満ちたギターソロ、すべてパーフェクト。

とにかく1曲目のThereafterが素晴らしすぎる。
展開、メロディ、最後のギターソロがめちゃくちゃ感動的。
曲単位だと2015年ぶっちぎりの名曲です。


3. GAMA BOMB - Untouchable Glory
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今年のスラッシュメタルはこれが一番。
前作で(お、ちょっと落ち着いちゃったかな…)とクールダウンした空気を
一瞬で再沸騰させた会心作。

おれがスラッシュに求める要素は
「スピード・リフ・バカ・軽快さ(notヘヴィネス)・バカ・バカ」なんですけど、
そのすべてを全開で満たしてくるから本当にこのバンドは最高だ。

なぜか殺人拳シリーズ・女必殺拳シリーズの志穂美悦子をフィーチャーしたPVも
馬鹿大爆発でスーパークール。


4. THE CORRS - White Light
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10年ぶりの復活作。活動休止前から何一つ変わっていない期待通りのアイリッシュポップス。
求められているものをここまでブレずに提供してくれる復活アルバムもそうそうない気がする。
おなじみのケルティックインスト曲もちゃんと収録。
アンドレア・コアーも相変わらず美しい。早く来日してください。


5. JOHN ZORN - The True Discoveries of Witches and Demons
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ジョン・ゾーン御大は60歳超えてるくせに毎年毎年10枚ぐらいアルバム出すし
完璧なディスコグラフィーが本人以外誰も把握できないという真性キチガイおじさんなので
追いかけるのも一苦労なんですよ。マジで。ふざけんなよ。

そんな御大の今年の作品の中ではこのアルバムが最もカッコいい。
(6枚ぐらいしか聴けてないけど…)

ゾーンは作曲と指揮に徹し、John Medeskiのオルガンを主軸としたトリオによる
アヴァンギャルド・ヘヴィプログレ。
ただまったく難解ではなく、70's英国B級ハード的な荒々しい暴れっぷりを見せる。

マーク・リボーやトレヴァー・ダンといったおなじみの面々もゲスト参加。
テンションの高さがヤバい。


6. KRISTINE - Kristine
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リヴァーヴ全開のスネアにシンセ音、という80'sポップス/ニューウェーヴサウンドリバイバル。
こういう音が個人的にとても好きっつーのもあるけど、
それよりもこのギリシャ人(ソロプロジェクトらしい)のメロディセンス、ハンパなく素晴らしい。

そのへんのメロハーバンドなど余裕で駆逐できる哀愁の煽情力。
80年代の空気が好きな人には全力でおすすめしたい。


7. NAPALM DEATH - Apex Predator - Easy Meat
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NAPALM DEATHのような超大物が気合入りまくりの新譜をコンスタントに出してくれるのは
実に喜ばしいことであります。

曲の殺傷度は前作より上。ぬるさが一ミリも無い。
ここ15年ぐらいのアルバムを手掛けるRuss Russellの音作りも素晴らしい。


8. SEVEN STEPS TO THE GREEN DOOR - Fetish
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ドイツのシンフォニックアヴァンギャルドプログレバンド、4th。
前衛的だけど複数Voやひねくれポップメロディを入れたカラフルな音像でとっつきやすく、
なおかつダークな雰囲気に満ちているのが魅力的。

ドイツでこういうバンドは珍しいかも。完成度も高くておすすめです。


9. ARCHIVE - Restriction
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英国トリップホップ/エレクトロニカバンド。
20年以上やってるバンドなのでアルバムも10枚目ぐらい。

ロックとして扱われることはあまりないけど、00年代以降のオルタナプログレ、
ポストロック、DEAD CAN DANCEあたりのダークアンビエントが好きな人は
間違いなくハマると思う。

End of Our DaysのPVが死ぬほど美しくて名曲っぷりパないので
Youtubeでぜひご一聴を。


10. SHATTERED SKIES - The World We Used to Know
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「Djent+メロディックハードロック」という、近年のプログレメタルの中でも
独特の個性を持ったアイルランドのバンドの2nd。

伸びやかに歌うVoがかなりの実力者で素晴らしい。
…のだがこの人最近脱退してしまった。もったいねえな。バンドは後任募集中。


11. PANIC ROOM - Essence
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英プログレバンドの「過去曲10曲のセミアコースティックリメイク+新曲2曲」収録の企画盤。
こういうアルバムを年間ベストで挙げるのは反則なんですが、
めちゃくちゃ感動したので許してください。

オリジナルも十分良いけど、アコースティックアレンジによって
アン=マリー・ヘルダーの歌声がより一層胸を打つ。
特に名曲SatelliteやFireflyの美しさには涙を禁じ得ない。

音像としてはプログレじゃないけども、だからこそいろんな人にアピールしうる好盤。


12. SLAYER - Repentless
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デイヴ・ロンバード信者なので、ポール・ボスタフのドラムは
うーんやっぱちょっとアレだよねーって人なんですが
アラヤ先輩の怒号を聴くと瞬時に背筋が伸びますな!

マジメな話ここ数作の中では一番ソリッドにまとまってるアルバムだと思う。
つーかSLAYERに対してあれこれ言うのも野暮って話ですよね。
四天王の中で唯一、現在も圧倒的な説得力を持って活動しているバンド。偉大です。


13. THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA - Skyline Whispers
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SOILWORKビヨーーーーーンやARCH ENEMYダンジェロ他のハードロックバンド、2nd。
1stもそうだったけどクリーントーンでハードロッキンに歌うビヨーン、とても良い。

ありがちな70'sハードというよりも70年代後期〜80年代初期のプログレハード的な
曲展開だったりメロディだったり掛け合いだったり空気感だったりするのでそこも新鮮。

こっちをメインバンドにしてくれないかな…。


14. EIVØR - Bridges
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フェロー諸島のシンガーソングライターによる新作。
愛聴してた前作と同じ路線で期待通り。幻想的な浮遊感がたまらない。

ケイト・ブッシュに通じる神々しさがありますね。ってこれ3年前も同じこと書いたな。


15. THE WINERY DOGS - Hot Streak
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1stが冴えない内容だったし来日公演も正直クソつまらなかったので
全然期待してなかったんだけど、いきなり素晴らしいバンドサウンドになって嬉しい驚き。

巧者3人の良さをお互いに引き立てた傑作。初期MR. BIG的なカタルシスがある。
Ghost Townのような、メンバー全員にとっての新機軸的な曲もあって聴き応えあるアルバム。


16. STRAWBERRY GIRLS - American Graffiti
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「Aggressive Groove / Party Math Rock」を標榜するアメリカのインストバンド。
Math Rockといっても無機質でテクニカルな感じは無く、ダイナミックなジャム的サウンドで
聴いててめちゃくちゃ興奮する。

AT THE DRIVE-INの雰囲気と衝動を引きずった初期THE MARS VOLTAを聴いた時の感覚と似ている。
16位だけど今年すげー聴きましたこれ。


17. VOID OF SLEEP - New World Order
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イタリアのオカルトプログレッシヴメタル、2nd。
サイケデリックなリフのおどろおどろしさとスペースロック的浮遊感がヘヴィネスと交じり合い
抜群のカッコよさを誇る。
VISION OF DISORDERの近作が好きな人にもおすすめ。


18. QUEENSRŸCHE - Condition Hüman
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Vo交代後しょっぱなの前作は手探り感がまだ残っていたが、
今回は完全に吹っ切れて本来のカッコよさを取り戻した充実の傑作。

ところどころで過去作のセルフオマージュも繰り出すなど余裕も感じられる。
スコット・ロッケンフィールドのドラムやっぱり最高ですね。


19. PANZERBALLETT - Breaking Brain
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話題沸騰のドイツ産バカテクジャズメタルバンド。5th。
凄まじい超絶技巧の応酬が気持ちいい。日本盤も出たしそろそろ来日して!


20. THE DEAD DAISIES - Revolución
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ジョン・コラビ、ブライアン・ティッシー、マルコ・メンドーサ、リチャード・フォータス、
ディジー・リードらによるスーパーバンド。

やってるのはぶっちゃけ普通のハードロックだけど、コラビがとても活き活きしている。
MOTLEY解雇後の約20年間、UNIONやらBODやらどれも冴えない活動ばかりだったコラビ、
ここにきてようやく自分の魅力が発揮できる場所を見つけたのではないか。

おれはうれしいよ。がんばれコラビ。


21. REFUSED - Freedom
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17年ぶりの復活作。
硬派なハードコアパンクってイメージがあったので、最初聴いたときは
カラフルでドラマティックでキャッチーなハードコアサウンドが出てきてちょっとびっくりした。
ポップスやオルタナ方面でいろいろやってる人たちが制作に関わってる影響もあるのかも。

後半がちょっと弱い気がするけど(というか前半が良すぎる)、
かっちょいいアルバムです。


22. MÖRGLBL - Tea Time for Punks
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フランスの超絶技巧おふざけ系変態ジャズメタル、6th。
ジャズやらメタルやらパンクやらバンジョーサウンドやら、なんでもあり。
人を小馬鹿にする感じがたまらんですね。


23. CLOSET DISCO QUEEN - Closet Disco Queen
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元THE OCEAN他の2人によるインストバンド。
スペースサイケやポストロック的陰鬱感の空気の中で、ステゴロでぶつかり合う感じの応酬がカッコいい。


24. YONSAMPLE - Extropy
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インドのDjent/テクニカルメタルコア/エクストリームプログレメタルバンド。
恐ろしくクオリティが高い。とてもインドのバンドとは思えないほど。
東南アジア・南アジア方面でこんなにハイレベルなバンドは初めて聴いた。
絶対人気出ますよこいつら。


25. MOTÖRHEAD - Bad Magic
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これを入れないわけにはいかない。遺作となってしまったのが本当に残念です。

制作当時68〜69歳でハイパーアグレッシヴなロックンロールを奏でるレミーは真のレジェンド。
冒頭の吐き捨てるシャウトですでに震える。ブライアン・メイがギターソロでゲスト参加。
ありがとうレミー。



以下、26位〜100位

GOOD TIGER - A Head Full of Moonlight
CASBAH - Reach Out
AVATARIUM - The Girl with the Raven Mask
EMBASSY OF SILENCE - Verisimilitude
CARE OF NIGHT - Connected
EUROPE - War of Kings
LIGHTNING BOLT - Fantasy Empire
JOHN CARPENTER - John Carpenter's Lost Themes
THE GREAT DISCORD - Duende
AGENT FRESCO - Destrier
THE DEAR HUNTER - Act IV: Rebirth in Reprise
NEW ORDER - Music Complete
DEAD LETTER CIRCUS - Aesthesis
CALIGULA'S HORSE - Bloom
AUREOLE - Spinal Reflex
JOHN ZORN - Simulacrum
DANIEL CAVANAGH - Memory & Meaning
UNIT WAIL - Beyond Space Edges
KHYMERA - The Grand Design
LUCIFER - Lucifer I
ASTURIAS - Missing Piece of My Life
ARMORED SAINT - Win Hands Down
FAITH NO MORE - Sol Invictus
6:33 - Deadly Scenes
KAMASI WASHINGTON - The Epic
MAGMA - Slag Tanz
ECHOLYN - I Heard You Listening
VISION OF DISORDER - Razed to the Ground
NATIVE CONSTRUCT - Quiet World
UMPFEL - Cactus
WALTARI - You Are Waltari
THIEVES' KITCHEN - The Clockwork Universe
CHRISTINA - The Light
EARTHSIDE - A Dream in Static
RISHLOO - Living As Ghosts with Buildings As Teeth
ISSA - Crossfire
SATAN - Atom by Atom
SUBTERRANEAN MASQUERADE - The Great Bazaar
MELECHESH - Enki
SYLVAN - Home
ARCTURUS - Arcturian
OZONE - Self Defence
ADELE - 25
BETWEEN THE BURIED AND ME - Coma Ecliptic
JAKUB ZYTECKI - Wishful Lotus Proof
SANGUINE HUM - Now We Have Light
REVOLUTION SAINTS - Revolution Saints
ECSTATIC VISON - Sonic Praise
DISTURBED - Immortalized
RIVERSIDE - Love, Fear and the Time Machine
SHAOLIN DEATH SQUAD - As You Become Us
W.A.S.P. - Golgotha
PETERIK & SCHERER - Risk Everything
dASH - Turning Vicious
TESSERACT - Polaris
MINIMUM VITAL - Pavanes
TRIXTER - Human Era
SHINING - International Blackjazz Society
ADVENT - Silent Sentinel
PRONG - Songs from the Black Hole
SENEGAL GRINDCORE MAFIA - Hay Daño En Casa
GHOST - Meliora
SPECIAL PROVIDENCE - Essence of Change
STEVE HACKETT - Wolflight
GLASS HAMMER - The Breaking of the World
VESPERO - Fitful Slumber Until 5 A.M.
CLUTCH - Psychic Warfare
HAAMOJA - Natural Evolution
PUSCIFER - Money Shot
BARONESS - Purple
O.R.K. - Inflamed Rides
AMADEUS AWAD - Death Is Just a Feeling
JANE GETTER PREMONITION - On
TOTO - XIV
SADIST - Hyaena


以下、101位〜200位

MADONNA - Rebel Heart
CRYPTEX - Madeleine Effect
JORDAN RUDESS - The Unforgotten Path
ACRANIA - Fearless
PTF - What Is Constant
TIM BOWNESS - Stupid Thing That Mean the World
JEFF LYNNE'S ELO - Alone in the Universe
GOBLIN REBIRTH - Goblin Rebirth
TERAMAZE - Her Halo
MORGAN ÅGREN - Batterie Deluxe
THE PRODIGY - The Day Is My Enemy
RED - Of Beauty and Rage
ANEKDOTEN - Until All the Ghosts Are Gone
ENFORCER - From Beyond
LOST OPTICAL - Late Carrier
KISKE/SOMERVILLE - City of Heroes
BOOM BOOM SATELLITES - Shine Like a Billion Suns
NELSON - Peace Out
JAGA JAZZIST - Starfire
HIGH ON FIRE - Luminiferous
MUSE - Drones
BORN OF OSIRIS - Soul Sphere
DR. LIVING DEAD! - Crush the Sublime Gods
CHON - Grow
AUDIOPLASTIK - In the Head of a Maniac
LEPROUS - The Congregation
COHOL - 裏現
BJÖRK - Vulnicura
PERIPHERY - Juggernaut: Alpha & Juggernaut: Omega
ARCANE - Known/Learned
ECLIPSE - Armageddonize
THE NEAL MORSE BAND - The Grand Experiment
ENSLAVED - In Times
BEARDFISH - +4636-Comfortzone
INTRONAUT - The Direction of Last Things
LONELY ROBOT - Please Come Home
EVIL INVADERS - Pulses of Pleasure
DAVID MAXIM MICIC - ECO
ROBERT SPURLING - Catalyst
HASSE FRÖBERG & MUSICAL COMPANION - HFMC
KARNATAKA - Secrets of Angels
THE ARISTOCRATS - Caballeros
ULTRA-VIOLENCE - Deflect the Flow
SAMMAL - Myrskyvaroitus
OZRIC TENTACLES - Technicians of the Sacred
TERRA NOVA - Reinvent Yourself
SERIOUS BEAK - Ankaa
RAVEN - Extermination
THE TANGENT - A Spark in the Aether
CIRCULINE - Return
KRISIUN - Forced in Fury
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR - Asunder, Sweet and Other Distress
HINDER - When the Smoke Clears
BARBATOS - Straight Metal War
GRAVEYARD SHIFTERS - High Heels and Broken Bones
VISCERA INFEST - Verrucous Carcinoma
UMBAH - The Scripts of Kaman Farix
IRON MAIDEN - The Book of Souls
ANTIMATTER - The Judas Table
EXTREME NOISE TERROR - Extreme Noise Terror
QUANTUM FANTAY - Dancing in Limbo
TRAITOR - Venomizer
坂本真綾 - Follow Me Up
NAD SYLVAN - Courting the Widow
ONEOHTRIX POINT NEVER - Garden of Delete
GRICE - Alexandrine
DWEEZIL ZAPPA - Via Zammata'
BUCKCHERRY - Rock 'n' Roll
ELDRITCH - Underlying Issues
DANIEL BAUTISTA - New Ways to Destroy Music
TOMAS BODIN - She Belongs to Another Tree
NIGHTWISH - Endless Forms Most Beautiful
GRAVE - Out of Respect for the Dead
ARENA - The Unquiet Sky
HERETIC - Leitourgia
DEF LEPPARD - Def Leppard
JOHN MCLAUGHLIN - Black Light
KALAFINA - Far on the Water
LAMB OF GOD - VII: Sturm und Drang
BAROCK PROJECT - Skyline
YEAR OF THE GOAT - Unspeakable
GAZPACHO - Molok
DISTILLATOR - Revolutionary Cells
YUKA & CHRONOSHIP - The 3rd Planetary Chronicles
MALEVOLENT CREATION - Dead Man's Path
SYMPHONY X - Underworld
DAVID GILMOUR - Rattle That Lock
SEVENDUST - Kill the Flaw
SCALE THE SUMMIT - V
JK FLESH - Nothing Is Free
KOMARA - Komara
SPOCK'S BEARD - The Oblivion Particle
CARPE DIEM - Circonvolutions
WITH THE DEAD - With the Dead
SHINEDOWN - Threat to Survival
AUTOPSY - Skull Grinder
WIDEK - Journey to the Stars
THE RADIO SUN - Heaven or Heartbreak
ANNIHILATOR - Suicide Society
LINDA HOYLE - The Fetch



てな感じです。今年も良いアルバムがいっぱいあったなあ。

ちょっとインプット過多気味な感もあるけど、
インプットを減らすのではなくアウトプットを増やすことでバランス取っていきたいですね。

あと今年は何度かメタルやプログレのDJをやる機会を与えていただきまして、
非常にありがたいことでございます。

すげー楽しかったので今後もどんどんやっていきたい。
お誘いお待ちしております。

来年は音楽関係の文章もいろいろ書いてまとめていきたいな。
ブログでもなんでもいいんだけど。どなたかそういうオファーください!


<おまけ>
Top 100 Albums of 2014

Top 75 Albums of 2013

Top 50 Albums of 2012


D級プログレメタル・この曲を(気が向いたら)聴け!

前回の記事公開後に、某氏から

「横から失礼します。★が2個とか1個しかついていないバンドがいますが、さすがに
 1曲ぐらいは良い曲があるのではないでしょうか。アルバム全体がクソなのでしょうか」

というご指摘をいただきました。なるほど。一理ある。


確かにアルバム自体はしょぼいけど
人生の劇伴となるようなすさまじい名曲が一つだけ存在するというパターンは
この業界ではよくあること。

おれの勝手な主観で低評価をつけてしまったバンドが
このまま誰の耳にもとまることなくひっそりと消滅してしまうのは忍びない!

そんな罪悪感と義務感にとらわれたので、
前回「おすすめ度: ★★」「おすすめ度: ★」としたバンドについて
『D級プログレメタル・この曲を聴け!』をやりたいと思います。

ただし(これはまだマシかな…)って感じの選出なので
かなり消極的なチョイスなのは否めない。

だってD級だもん。
しょうがないよね。

では前回の記事と併せてご覧ください。


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