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黒歴史シリーズ第一弾

B000AU1MQQMotley Crue
Motley Crue

曲名リスト
1. Power to the Music
2. Uncle Jack
3. Hooligan's Holiday
4. Misunderstood
5. Loveshine
6. Poison Apples
7. Hammered
8. Til Death Do Us Part
9. Welcome to the Numb
10. Smoke the Sky
11. Droppin Like Flies
12. Driftaway
13. Hypnotized

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「M」とくればMÖTLEY CRÜEしかないわけでねおれの場合。


さて、波乱に満ちたMÖTLEY CRÜE約25年の歴史の中で
最もダメだった時期といえば!

そう、ジョン・コラビ時代ですね。



『DR. FEELGOOD』が大成功、当時の集大成的なベスト盤
『DECADE OF DECADENCE』を出して頂点にいた時期、

バンド内で意見の相違(ていうかただのケンカ)が起こり
あろうことかバンドの顔であるヴィンス・ニールが
追い出されるという事態になってしまいました。

そこでMÖTLEY CRÜEが白羽の矢を立てたのが
元SCREAMのジョン・コラビ。


バンド名のウムラウトを外して
MÖTLEY CRÜEからMOTLEY CRUEになり、

おまけに音楽性も当時流行りつつあった
モダン・ヘヴィネス路線へと大幅に路線変更。

「新生MOTLEY CRUE」のイメージを
打ち出してみたもののこれが大失敗。

結局ヴィンスが復帰して97年の『GENERATION SWINE』に至る…


という流れになるわけです。



当時はファンからも見放され、

メンバーたち自身も後に「あれはいい経験だったが、
MOTLEY CRUEというバンド名でやるべきではなかった」的な
ことをのたまっているという、まさに自他共に認める暗黒の時代。

今ではすっかり“なかったこと”になっているようです。


もしあなたが周りのMÖTLEY CRÜEファンに
「MÖTLEYって1回ヴォーカルかわったんだよね? ほら、あの…」
と話題をふったとしても、

うん、言ってる意味がわかんない」 と
出川哲郎ばりの返しをくらうことでしょう。


かわいそうなコラビ。


そこで今日はあえて!

そんな世紀の問題作『MOTLEY CRUE』をとりあげてみたいと思います。


別にコラビに同情するからとか、そういう理由ではありません。

実はおれ、このアルバムをかなり愛聴しております。
世間で言われてるほどの駄作じゃないと思うんですよね。



当時なぜこのアルバムが問題作になったのか?


最大の理由はコラビの声質でしょう。

ヴィンスの声はあまりにも個性的なので
まぁ誰が加入しようと結局叩かれていたとは思いますが、

それにしてもヴィンスとコラビはあまりにもタイプが違いすぎ。

それまでのMÖTLEY CRÜEに耳慣れていた人からすれば、
コラビのハスキーでしゃがれ気味のヴォーカルに戸惑いを覚えたのも
無理はないと思います。


そしてサウンド面での変化。

当時はあらゆるメタル・バンドが
似合いもしないモダン・ヘヴィネスを取り入れるという愚行に走り
オールド・ファンの顰蹙を買っていた時期なのですが、

『MOTLEY CRUE』で聴かれる重い音像、
特に絶対変わらないだろうと思われていた
ミック・マーズのギターサウンドの変化を耳にしたファンは

「MÖTLEY CRÜEよ、おまえもか…」 と
大きく落胆したそうです。


“問題作”たるゆえんはこんな感じ。





でも、そんなにひどいか??




確かにリアルタイムで聴いてきたファンにとって
“衝撃”だというのはわかります。

ですが後追いファンとして、また現代のヘヴィな音楽を
いろいろ聴いてきた人間から言わせていただくなら、

これはそんなに騒がれるほどの劇的な変化ではないと思うんですよ。


むしろ、ヘヴィネスとそれまでの音楽性のバランスが
うまくとれている作品としてもっと評価されてもいいのでは?

例えば同時期の
DOKKEN『SHADOWLIFE』やBLACK SABBATH『DEHUMANIZER』、
QUEENSRŸCHE『PROMISED LAND』なんかよりはるかに
モダンな要素の取り入れ方がうまいんじゃないかと思います。


それに、それまでのMÖTLEY CRÜEらしさが
完全に失われているわけでもない。
キャッチーな面もまだ十分にあります。


そしてコラビの声がまた、
こういうヘヴィな路線に実にフィットしているように感じますね。

男くさくてカッコいいじゃないですか。

このサウンドでいこう、と決めた前提があるのなら
ヴィンスの声が合わないのは明らかだし、
コラビを見つけてきたのも適切な選択だったと言えるわけです。

“このサウンドでいこう”って決定したこと自体がマズかったとは
思いますけどね。まぁそれはおいといて。



たとえば6曲目の“Poison Apples”なんて
ヴィンス時代にあってもおかしくない名曲ですよ。
キャッチーでフックもあるし…。
もろにMÖTLEY CRÜEじゃないですかこれは。

それがコラビのヴォーカルによって新たな魅力を
感じさせる出来栄えになっている。

グルーヴィーで激しい“Smoke the Sky”もカッコいいし、
バラード“Driftaway”も美しい。


そして注目するべきは
“Hooligan's Holiday”と“Misunderstood”ですね。

それまでのMÖTLEY CRÜEにはない新機軸の曲で、
なおかつその試みが成功している例だとおれには思えます。

特に“Misunderstood”なんてめちゃくちゃ良い曲ですよ!
(ちなみにこの曲のバック・コーラスでグレン・ヒューズが参加)
実に素晴らしい。


思うに、ニッキー・シックスの作曲家としてのピークは
このアルバムなのではないでしょうか。
『DR. FEELGOOD』ではなく。
ソングライターとして一番脂が乗ってる時期なんじゃないかと。



確かに捨て曲があることは事実です。
その筆頭である“Power to the Music” “Uncle Jack”が
しょっぱなに並んでいるのも問題であることは間違いない。

でもぶっちゃけMÖTLEY CRÜEの全アルバムの中で
捨て曲皆無の作品なんてないし、

“退屈な曲含有率”で言えば
他のアルバムとたいして変わんないですよ。


それよりも佳曲が結構あるという事実の方を
いまだからこそ再評価してほしいですな。


個人的には『THEATRE OF PAIN』や『GENERATION SWINE』よりも
はるかによく聴くアルバムです、これ。

もしかすると『NEW TATTOO』より頻繁に聴いてるかも。




ま、なんだかんだいって最大の問題は
「コラビがライヴで昔の曲をまったく歌えなかった」
ことにあるんでしょう。

おれは実際に当時ライヴを観にいったわけでもないし
ブート映像をちょこっと見たぐらいなので
別に擁護する気はないですけど、

それはもうしょうがないよね。

だって全然タイプが違うヴォーカルなんだし。
そこんとこはコラビを選んだメンバー側が悪い。



ライヴはともかくアルバムではコラビ、健闘しています。

『MOTLEY CRUE』、決してダメなアルバムではないですよ!
音質も最高だし、繰り返しますが曲も良い。


MÖTLEY CRÜEのことを
“単なるお気楽なパーティー・ロック・バンド”と
思ってる人にこそぜひ聴いてもらいたいっすね。



このアルバムの曲こそ
BRIDES OF DESTRUCTIONでやってほしかったんだけどなぁ。

MÖTLEY CRÜEでヴィンスがこれを歌うことはまずありえないし。

それなのにコラビもニッキーも脱退しちゃうんだもんなぁ。



あ、ちなみにこのアルバム、


ブックオフに行けば必ずある

ので、もし大量に並んでいるのを見て
不憫に思われた方がいらっしゃいましたら
ぜひ買ってやってください。



なお、MÖTLEY CRÜE未体験の方には
ライヴ盤『LIVE: ENTERTAINMENT OR DEATH』を
強くおすすめしておきます。
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