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アイルランドの至宝

ザ・コアーズ・アンプラグドThe Corrs Unplugged
THE CORRS

曲名リスト
1. Only When I Sleep
2. What Can I Do?
3. Radio
4. Toss the Feathers
5. Runaway
6. Forgiven Not Forgotten
7. At Your Side
8. Little Wing
9. No Frontiers
10. Queen of Hollywood
11. Old Town
12. Erin Shore
13. So Young
14. Everybody Hurts
15. Dreams

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ケルト風味のフォークロック/ポップスを聴かせる
アイルランドのTHE CORRS。

5枚のスタジオ盤と3枚のライヴ盤いずれも素晴らしい作品だが、
どれか1枚選ぶとするならばダントツでこの『UNPLUGGED』だ。


長男ジム・コアー(G, Key)
長女シャロン・コアー(Violin, Vo)
次女キャロライン・コアー(Dr, Vo)
三女アンドレア・コアー(Vo, Tin Whistle)

から成る兄妹ユニットTHE CORRSが、
99年にMTVアンプラグドで演奏を行った模様を収録した本作。

1st『FORGIVEN, NOT FORGOTTEN』と
2nd『TALK ON CORNERS』の曲を中心に、
この時点での新曲"Radio"も交えたセットリストとなる。



各曲ともスタジオ盤verも十分に良いのだが、
もともとアコースティックな風情を持つ音楽性なので
こうして余計な装飾を削ぎ落とし演奏されると
より一層素晴らしさが際立つ。


またオリジナル曲以外にも、アイルランド民謡のインスト曲
"Toss the Feathers" "Lough Erin Shore"(いずれも1st収録)や、

ジミヘンの"Little Wing"、R.E.M.の"Everybody Hurts"、
FLEETWOOD MACの"Dreams"といった有名どころから
ジミー・マッカーシーの"No Frontiers"、
THIN LIZZYフィル・ライノットのソロ曲"Old Town"といった
渋いところまで、多岐に渡るカヴァーも披露。

特に"Dreams"と"Old Town"の
アレンジ&パフォーマンスが絶品だ。



4人とも一級品の演奏力・歌唱力を誇り、音質も最高。
個人的に発売以来ずっと愛聴している名ライヴ盤である。



透明感と機微に溢れるアンドレア・コアーのVoが大好きなんだが、
シャロンとキャロラインもアンドレアに匹敵する歌唱力を持ち
本作の"No Frontiers"では二人のリードVoを聴くことができる。


余談だがこの3人、姉妹ゆえ声質がそっくりであり、
音源を聴いただけだとまさかシャロンとキャロラインが
歌っているとは思わなかった。映像を観て驚愕した次第。



この『UNPLUGGED』はDVDも発売されており、
MTV向けに録られたこともあって非常に良画質。
こちらも併せてぜひどうぞ。

映像で観るとシャロン、キャロライン、アンドレアの
すさまじい美貌も鑑賞することができてとてもお得。

なおDVDは実際の曲順通りのセットリスト並びになっている。



本作以降のTHE CORRS作品としては
2000年の3rd『IN BLUE』、2004年の『BORROWED HEAVEN』、
2005年の『HOME』がある。


当時MTVでもPVが頻繁に流れスマッシュヒットとなった
"Breathless"を収録している『IN BLUE』、

頭2曲"Summer Sunshine" "Angel"のメロディラインが素晴らしい
『BORROWED HEAVEN』が特におすすめ。


In Blue
In Blue


Borrowed Heaven
Borrowed Heaven


なお『HOME』にはフィル・ライノット"Old Town"の
スタジオヴァージョンが収録されているが、
『UNPLUGGED』でのアレンジの方が個人的には好きだ。



子育てとソロ活動のため2006年から活動停止しているTHE CORRS。


長女シャロンはジェフ・ベック等をゲストに迎え
2010年に『DREAM OF YOU』を、

三女アンドレアは2007年に『TEN FEET HIGH』、
2011年にカヴァー集『LIFELINES』をソロでそれぞれ発表。



アンドレアの『LIFELINES』はジャズスタンダードや
THE VELVET UNDERGROUND、ニック・ドレイク、
ジョン・レノン、JON & VANGELIS、THE DOORSなど
激渋のチョイスでしっとりと聴かせる良作。

制作陣としてブライアン・イーノが関わっている。


Lifelines
Lifelines



シャロン・コアーは
「将来THE CORRSとして再び活動するかどうかは不明」
と語っているが、いつの日かまたこの4人で活動してほしいものだ。











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英国ジャズを味わう

Never Say GoodbyeNever Say Goodbye
BARBARA THOMPSON'S PARAPHERNALIA

曲名リスト
1. On the Wings of a Prayer
2. Still Waters
3. Living in the Fast Lane
4. Never Say Goodbye (The Tango That Got Away)
5. Giant Steps
6. Finger Dancing
7. Son of a Gun
8. Are You Real

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2007年にCOLOSSEUM来日公演を観にいった時、
創設者メンバーのディック・ヘクストール=スミスは
すでにこの世を去っていた。


スミスの後任サックス奏者として2004年に
COLOSSEUMへ加入し、来日公演にもやってきたのが
リーダであるジョン・ハイズマンの妻、バーバラ・トンプソンである。



1967年から現在に至るまで
公私共に良き伴侶としてハイズマンを支えてきたトンプソン。

COLOSSEUMの『DAUGTER OF TIME』で客演する他、
イアン・カーやアンドリュー・ロイド=ウェバー等
昔からあらゆるユニット/コラボレーションで活躍し
参加作品数は100を超える超ベテランジャズ奏者だが、

そんなトンプソンが率いている自身のバンドが
BARBARA THOMPSON'S PARAPHERNALIAだ。



欧州ではCOLOSSEUM以上に有名なバンドである。
ドラムは夫のハイズマンが担当。

そのBARBARA THOMPSON'S PARAPHERNALIA、
現時点での最新作が2005年の『NEVER SAY GOODBYE』となる。



CREAMに触発されつつ既存スタイルの打破を目論んで
結成されたCOLOSSEUMの豪放かつ超アグレッシヴな
ジャズロック/プログレとは異なり、
PARAPHERNALIAでは純粋なジャズが聴ける。


中心に据えられているのはもちろんトンプソンのサックス。

英国ロック史上に残る名ドラマー、ハイズマンを始め
脇を固めるピアノ、ベースも流石のクオリティ。
(そんなにジャズ詳しくないので素人感想ですが…)


ヴァイオリンをフィーチャーした"Living in the Fast Lane"や
アップテンポな"Giant Steps"は最高にクールだ。

また、ハイズマンが叩いているだけあって
適度にハードな感触が味わえるのもたまらない。

英国ジャズロックの系譜の1枚として捉えても
十分に楽しめるだろう。



なおBARBARA THOMPSON'S PARAPHERNALIAは
COLOSSEUMの翌年、2008年に来日している。

当時COLOSSEUM熱が覚めやらぬおれは
こちらの来日公演も六本木に観に行った。


最前列で鑑賞することができたうえ
終演後サインまでもらえちゃったのだが、
とにかくトンプソンの立ち居振る舞いが
すこぶるカッコよかったのが印象に残っている。

とても63歳とは思えない、若々しい
パフォーマンスだった(現在68歳!)。



ライヴでのトンプソンはCOLOSSEUMのライヴ盤
『LIVE05』でも聴くことができるのでお試しあれ。


Live05
コロシアム・ライヴ!05



BARBARA THOMPSON'S PARAPHERNALIA楽曲に
手っ取り早く触れることのできるアルバムとしては、
1982年〜2001年の楽曲からセレクトされたベスト盤
『CHAPTER AND VERSE』もおすすめ。


Chapter and Verse
Chapter & Verse









Evil Woman in Alternative Rock

Auf Der MaurAuf Der Maur
AUF DER MAUR

曲名リスト
1. Lightning Is My Girl
2. Followed the Waves
3. Real a Lie
4. Head Unbound
5. Taste You
6. I'll Be Anything You Want
7. Beast of Honor
8. My Foggy Notion
9. Would If I Could
10. Overpower Thee
11. Skin Receiver
12. I Need I Want I Will

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キム・ゴードンやコートニー・ラヴを筆頭に
オルタナ界隈にはメタル以上に肝の座った姐御がたくさんいるが、
元HOLE〜SMASHING PUMPKINSのベーシスト、
メリッサ・オフ・ダ・マーもそんなクールな姐御の中の一人である。



HOLEの『CELEBRITY SKIN』に参加、
SMASHING PUMPKINSでは主にツアー要員として有名だった
メリッサが、自身の名を冠して2004年に発表した1stソロが本作。


言い切ってしまうが、これは名盤である。


HOLE時代にもキュートな歌声で頻繁にコーラスを取っていたメリッサ、
ここでも全曲のリードヴォーカルとベースを自身で担当。


そしてHOLEのエリック・アーランドソン、
S.PUMPKINSのジェイムズ・イハ、
SCREMING TREESのマーク・ラネガン、
KYUSS/QUEENS OF THE STONE AGEの
ジョシュ・オムとニック・オリヴェリ、
M.MANSON/A PERFECT CIRCLEのジョーディー・ホワイト、
HELMET/TOMAHAWK/BATTLESのジョン・ステイナー他をゲストに、


同じくゲスト兼共同プロデューサーに
オルタナ界の重鎮クリス・ゴスを迎える等
メリッサの幅広い交友関係・信頼度の厚さがうかがえる超豪華メンツ。



音楽性はやはりオルタナティヴ・ロックが基調であるものの
ゲスト陣の影響か、ドゥーミーでマジカルな雰囲気が強い。



ちなみにメリッサはBLACK SABBATHフリークとしても知られており、
SABBATHトリビュートバンドHAND OF DOOMを結成し
2002年にLA公演を収録したライヴ盤を発表している。


ライヴ盤では"Hand of Doom" "Fairies Wear Boots"
"War Pigs" "Paranoid" "The Mob Rules" "Changes"
"Black Sabbath"といった名曲を本家よりスローかつドゥーミーに、
SABBATH愛に満ちた演奏で聴かせてくれるのでこちらもおすすめ。
("The Mob Rules"のみ別メンバーがヴォーカルをとっている)


Live in Los Angeles~Black Sabbath Tribute
Live in Los Angeles~Black Sabbath Tribute




さて、本作に話を戻すと、グランジー&ドゥーミーとはいえ
各曲とも極めてキャッチーなのでまったく退屈しない。


特にシングルカットされた"Followed the Waves"、
"Real a Lie" "Taste You"や
"Lightning Is My Girl" "Beast of Honor"等、
十分なフックに加えてデカダン&オリエンタルな雰囲気満載の
魅力的な曲ばかり。


ラストの"I Need I Want I Will"は呪術的なメロディが
徐々に盛り上がりつつ退廃的に進行していく圧巻の名曲だ。



普段オルタナ/グランジにはあまり縁が無い人にこそ
ぜひ聴いていただきたい名作。

近年のMASTODONが好きな人もハマると思う。



なおメリッサはその後2010年にソロ第2作
『OUT OF OUR MINDS』を発表している。


Out of Our Minds
Out of Our Minds


2ndはミニフィルム等、トータルアートとしての
コンセプトの一環で制作されており、実験的要素が非常に強いので
いきなりそちらから入ると戸惑うかもしれない。

まずは1stの本作から。



現在メリッサ・オフ・ダ・マーは子育てのため活動休止中。
復帰後の新作に期待したい。







アメリカン・ヤクザ・スラッシュ

Amnesty

Amnesty
ZOETROPE

曲名リスト
1. Indecent Obsessions
2. Kill the Enemy
3. Mercenary
4. Amnesty
5. Member in a Gang
6. Break Your Back
7. Another Chance
8. Creatures
9. Trip Wire



更新再開してからもなにげにちゃんとA to Z進めてたわけですが、
ようやく二周目の「Z」まできました。


ということで今回はアメリカのB級スラッシュメタルバンド、
ZOETROPEです。バンド名は「イートロープ」と読みます。



2ndの『A LIFE OF CRIME』が割と有名ですが、
1985年のデビュー作『AMNESTY』はそれを上回るカッコよさ。


2ndの監獄マフィアジャケからうかがえるように
とにかく血の気が多いこのバンド。

この『AMNESTY』も1曲目イントロの時点からいきなり銃声です。
殺る気満々です。穏やかではない。さすがシカゴ出身。



音楽性ですが、いわゆるベイエリアスラッシュとは異なり
ハードコア/ロックンロール色の強い突撃リフが持ち味。


当時はハードコアパンクシーンでも活動していたようで、
本人たちは「Street Metal」を標榜。


そして超硬派な声質かつメロディ性は希薄ながらも
ちゃんと歌い上げるタイプのヴォーカル、バリー・スターン。
(この人はドラムも兼ねてます)

NUCLEAR ASSAULTをパワーメタル寄りにした感じ、
という表現が一番しっくりくるかもしれません。



さて、「パワーメタル」と書きましたが、スラッシュ一辺倒ではなく
正統派メタル色をそこかしこで出してくるのも
ZOETROPEの特徴。


3曲目"Mercenary"や6曲目"Break Your Back"では
初期IRON MAIDENばりの疾走ツインリードハーモニーを
聴くことができます。これがまたカッコいい!


その"Break Your Back"と4曲目のタイトル曲"Amnesty"が
個人的にはお気に入り。

疾走・初期衝動・爆発感溢れる名曲です。


BLACK SABBATH調の重いイントロから
若干VOIVODっぽいクセのあるリフで疾走する
最終曲"Trip Wire"も素晴らしい。



2ndもクオリティは高く十分に名盤なのですが、
タイトさが増しておりそこは好みが分かれるところかもしれません。

やさぐれ感・ヤクザ感・突っ走り感は1stの方が上。


1stと2ndの質感の違いを例えるなら、
『SPREADING THE DISEASE』と『AMONG THE LIVING』、
もしくは『RIDE THE LIGHTNING』と『MASTER OF PUPPETS』の
違いに近いかと思います。


まあどっちも聴けよと。



2nd発表後、ZOETROPEは分裂。


バリー・スターンは同郷シカゴのTROUBLEへ加入、
セカンドギタリストはM.O.D.へ行ってしまい、
残されたリードギタリストは新メンバーを集め
1993年に3rd『MIND OVER SPLATTER』を発表。

アルバムタイトルの威勢はいいものの、
内容的には平凡極まりない駄作。これは聴かなくていいです。



ぜひとも再結成して小さいライヴハウスで
1stや2ndの曲を演ってほしい…ところなんですが、
肝心のバリー・スターンは2005年に急逝してしまいました。


ともあれ硬派なスラッシュ/ハードコアが好きな人には
おすすめできるバンドでございます。お試しあれ。


ちなみにYoutubeでは1987年のライヴ映像が観れます。
超カッコいい!




アメリカン倍速プログレ

ボリス(Bris)Boris
YEZDA URFA

曲名リスト
1. Boris and His 3 Verses, Including Flow Guides Aren't My Bag
2. Texas Armadillo
3. 3, Almost 4, 6 Yea
4. To-Ta in the Moya & Tyreczimmage
5. Three Tons of Fresh Thyroid Gland
6. The Basis of Dubenglazy While Dirk Does the Dance

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「アメリカはプログレ不毛の地」とよく言われるが
まったくそんなことは無くて、

KANSASやJOURNEY(初期3枚)等の大物をはじめ、
PAVLOV'S DOG、ETHOS、ECHOLYN、

はたまたSPOCK'S BEARD(とニール・モーズ)といった
現代シンフォニックプログレの代表格から
CYNICやDREAM THEATER等プログレ文脈で語られる
メタルバンド等、有名バンドは数多く存在する。


そもそもフランク・ザッパを輩出し
PINK FLOYDやRUSHが天文学的な売上を叩き出す国なのだから、
「不毛の地」のはずが無いのである。



例えばKANSASあたりが典型的なように
基本的に英欧からの影響を自国の音楽要素とブレンドさせるのが
アメリカン・プログレの特徴だが、

そのブレンド具合が強引すぎて非常にわけわからん、かつすさまじい
アルバムを作るバンドがたまにいる。


その一つがYEZDA URFAだ。



このバンドは70年台に結成され80年台初頭に解散するが、
活動期間中に制作された2枚のアルバムはいずれも解散後に発掘された。


89年に2nd『SACRED BABOON』が日の目を見た後、
メンバー自身がCD化を手がけたことで2004年にようやく一般に
知られるようになったのが、幻の1st『BORIS』である。



1975年に自主制作された本作、
とにかく強引さと突っ走りっぷりがすさまじい。


フォークなイントロで始まりGENTLE GIANT/YES的な
シンフォニック展開を見せる1曲目、
カントリー調かつ後半に尋常じゃない加速度を放つ2曲目、
超絶技巧と構築美がカッコいい5曲目等、聴き応え十分の名盤。



上述したYES風味(特にギター)をベースに、
いかにも"アメリカ"なのほほんとした空気を挟みつつも、
決して退屈にならないのはやたら手数が多いドラムの存在がでかい。


このドラム、そこまでせんでもええやろ! とツッコみたくなるほど
始終オカズ入れまくり叩きまくりなんだが、
それでいて完璧にリズムキープするという異常な離れ業を誇るなど
とんでもなく巧い。



なぜこれほどの技巧で無名だったのかまったくもって疑問だが、
こういうバンドがちらほらいたりするので
やっぱりアメリカはおもしろいよな。



自主制作なので音質は安っぽいし、
強引で唐突な展開は好みが分かれるところだと思うけど、
アメリカの奥深さを知る上で個人的におすすめの一枚。


テンションの高さとテクニックにかけては超一級品の名作だ。


種のProgress

Charles DarwinCharles Darwin
XII ALFONSO

曲名リスト

Vol. I: 1809-1835
1. Collection One
2. Earliest Recollections
3. Stolen Fruits
4. Physics and Hunting
5. Silent Battle
6. Collection Two and Three
7. The Bump of Reverence
8. Leaving England (Part 1)
9. Leaving England (Part 2)
10. The Letter from Henslow
11. HMS Beagle
12. Collection Four
13. Captain Fitz-Roy
14. Straits of Magellan
15. Tierra del Fuego
16. Darwin's Finches
17. Homeward Bound

Vol. II: 1836-1858
1. Collection Five
2. So Many Years
3. Strange Fossil
4. Emma and Charles
5. The Coral of Life
6. Collection Six
7. Down House
8. The Island of Devil's Riding School
9. Annie (Part 1)
10. Annie (Part 2)
11. Collection Seven
12. Beloved Cirripedia
13. An Ordinary Day
14. Salting and Seeds
15. Lenny
16. It's Time to Write
17. Collection Eight
18. Missing Links

Vol. III: 1859-1882
1. Collection Nine
2. Bound Together
3. Descent with Modification
4. On the Origin of Species
5. Controverse in Oxford
6. Collection Ten
7. Slave Makers
8. L.U.C.A.
9. Sombre Thoughts
10. Collection Eleven
11. Mysterious Illness
12. The Copley Medal
13. Vision of the Indian Mound
14. The Descent of Man
15. Collection Twelve
16. Struggle for Existence
17. Charles Darwin's Burial

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フランスの大所帯プログレグループ、2012年発表の6th。


タイトルの通り、進化論で有名なチャールズ・ダーウィンの一生を
テーマにした3枚組の超大作。

ボリュームもすごければ参加人数もすごい、ということで
元IT BITESフランシス・ダナリーや元CAMELミッキー・シモンズ、
マギー・ライリーをはじめ総勢50名近くのゲストが名を連ねる。



出生からガラパゴス諸島への航海あたりまでを綴ったVol. I、
妻エマとの結婚や娘アニーとの死別を経つつ生物/地質学者としての
地位を確立したVol. II、
「種の起源」の発表、そして晩年を綴ったVol. III、と
ダーウィンの一生を余すところ無く描いた一大大河ドラマだ。



クラシカルでジャジーなアコースティックサウンドを基調としており、
時折シンフォニックだったり前衛だったりハードロックだったりするが、
コンセプト作にありがちな過剰なドラマティックさや激しさは無く、
基本的にゆったりとした展開なので肩肘張らずに聴ける。


ところどころで顔をのぞかせるエレクトリックギターのニュアンスから
感じられるように、一番近い音楽性となると
マイク・オールドフィールドだろうか。



特にこれが素晴らしい!という曲単体での評価はしにくいものの、
本来そういう聴き方をするアルバムではないと思うし、
優雅でお洒落で美しいサウンドに身を任せてBGM的に接するのが
正しいんだろうなという気はする。意外と眠くないし。


参加人数からわかるように使っている楽器の種類も
とにかくハンパないので、そのあたりを味わうのもまた楽しい。



上述のマイク・オールドフィールドやCAMEL、
はたまたプログレをまったく知らない人にもイケるでしょう。


Vol. IIの"An Ordinary Day"なんて
そのへんのジャズバーで流れてても全然違和感無いしな。

モテ系プログレとしておすすめの一枚。



というかこういうアルバムの意義は、
「あの英国国教会が公式に謝罪するほどの功績を残した
 ダーウィンって一体どういう人なんだっけ?」と、
聴いた人の知的好奇心をくすぐるとこにあると思う。



3rd・4thでは画家のクロード・モネをテーマにしているようで、
そちらはまだ未聴なので近々ゲットする予定。

燃える退廃都市

BabylonBabylon
W.A.S.P.

曲名リスト
1. Crazy
2. Live to Die Another Day
3. Babylon's Burning
4. Burn
5. Into the Fire
6. Thunder Red
7. Seas of Fire
8. Godless Run
9. Promised Land

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アメリカン・ハードロック/メタル界における知性派と言えば、
KISSのジーン・シモンズ、MÖTLEY CRÜEのニッキー・シックス、
そしてW.A.S.P.のブラッキー・ローレスである。


1992年の名盤5th『THE CRIMSON IDOL』以降の作品が
なぜかほとんど話題にならないW.A.S.P.だが、
クリス"狂人"ホルムズの復帰/脱退を間に挟みつつ、
現在も継続して活動中だ。


そのクリス・ホルムズが参加しているかどうかで
アルバムの作風が若干変わってくるこのバンド。


だが基本的に『THE CRIMSON IDOL』以降は、
というかその前の『THE HEADLESS CHILDREN』から
ほぼブラッキー・ローレスのソロプロジェクト化しており
ブラッキーお得意の劇的ヘヴィメタルを聴かせている。



そんなW.A.S.P.の、現時点での最新作が2009年の14th『BABYLON』。
これは名盤だ。

特に1曲目の"Crazy"、3曲目の"Babylon's Burning"が素晴らしい。


荒々しく哀愁感たっぷりなブラッキーの歌唱や
ドラマティックすぎる曲展開等、
王道メタルのカッコよさを再認識させてくれる。



20年ぐらいやってることは変わってないし
マンネリ化を指摘する声もあるが(ここ数年は日本盤すら出ない…)、
ブラッキーが今もなおフック満載のメタルを書けることは
十分に証明されているアルバムだと思う。



正直演奏陣は個性もテクニックもたいしたこと無い。
4曲目で唐突に"Burn"のカヴァーが出てくるのも謎。


もっとぶっちゃけると
"Crazy"は2nd収録の名曲"Wild Child"そのまんまだし
"Babylon's Burning"にしても"I Am One"の焼き直しっちゃ焼き直しだが、
それがどうした。


カッコよけりゃ何の問題も無いのである。



現代アメリカでこれだけ
どストレートなメタルを聴かせるバンドはもはや貴重だ。



『THE CRIMSON IDOL』が好きで他にどれ聴きゃいいの?って人には
まず本作をおすすめしたいし、

気に入ったらさらに
2004年の『THE NEON GOD PART 1: THE RISE』、
『THE NEON GOD PART 2: THE DEMISE』や
2001年の『UNHOLY TERROR』を聴いていただきたい。



他のアルバム含め、W.A.S.P.に駄作は無いとおれは思っている。
(『DYING FOR THE WORLD』等、並の出来の作品はあるが)


過去のバンド、と捉えられるのはあまりにもったいない。







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