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Iamthemorning - Lighthouse

LighthouseLighthouse
Iamthemorning

1. I Came Before the Water Pt. 1
2. Too Many Years
3. Clear Clearer
4. Sleeping Pills
5. Libretto Horror
6. Lighthouse
7. Harmony
8. Matches
9. Belighted
10. Chalk and Coal
11. I Came Before the Water Pt. 2
12. Post Scriptum

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Gleb Kolyadin (Piano)とMarjana Semkina (Vo)による
ロシアのチェンバーデュオ、前作『Belighted』から2年ぶりの3rd。

前作に引き続きPORCUPINE TREE/KING CRIMSONのGavin Harrisonがドラム、
そして今回はPORCUPINE TREE他のColin Edwinがベースで参加している。

またゲストVoでRIVERSIDE/LUNATIC SOULのMarius Dudaが参加。
(Marius本人曰く、自身にとって初めてゲスト参加したアルバムらしい)



結論から書きますがとんでもない名盤です。
気合いの入り方が凄まじい。

これまでの延長線上にあるダークなチェンバープログレで、
キャッチーになりすぎない美麗陰鬱メロディにはさらに磨きがかけられ
最後まで一気に聴かせる。

1st収録のBurnや前作のThe Howlerのようなハードなトーンは
今回控えめなものの、それが逆にアルバム全体の統一感の向上に
繋がっていると思います。


とにかく個々の楽曲の充実度とMarjanaの表現力がハンパなく、
特にMarius Dudaとのデュエット曲Lighthouseの素晴らしさは
筆舌に尽くしがたい。

先行公開されたChalk and Coalや、I Came Before Water Pt. II終盤の
ドラマティックな展開と共に本作のハイライト。


音像としてこのアルバムに最も近いのは
(2005年に復活して以降の)Kate Bushだと思う。

アダルティーな神秘的音像がKateの『50 Words for Snow』と
非常に近いです。



なおこのアルバム、歌詞の面では英国の小説家Virginia Woolfと
アメリカの詩人Sylvia Plathの人生から影響を受けていることが
明らかにされています。


「意識の流れ」で有名なVirginia Woolf、そして
「Sylvia Plath Effect」の元ネタとして有名なSylvia Plathは
創作活動のかたわら鬱病と精神疾患に悩まされ
いずれも自殺というかたちで人生に終止符を打った二人。


今回のアルバムタイトル『Lighthouse』は
Virginia Woolfの著作『To the Lighthouse(邦題「灯台にて」)』を
モチーフにしていることが推測され、
また収録曲の歌詞も生きることに対する孤独・疑問・痛みが
ストレートに描かれた悲痛なものとなっており
Virginia、Sylviaのような精神疾患を患った人間の思いが反映されている。


アルバム序盤と終盤に配置されたI Came Before the Waterにある

And so, walking into water,
I accept my final defeat


との歌詞は、入水自殺をしたVirgnia Woolfの最期を想起させ、
即ちこのアルバムは「死」で始まり「死」で終わるという
非常に重いコンセプトとなっていますが、
これが単なる冷たい客観的描写ではなく「寄り添い」であることは
ブックレットにも書かれている以下メッセージから分かります。

This album is dedicated to the subject of mental illness and
we'd like to pass on the message to all the lost souls out there:
you are not alone, ever.




個人的には、同じくVirginia Woolfをモチーフとした映画
『The Hours(邦題「めぐりあう時間たち」)』のテーマと
同じものを感じました。


まあそういったリリカルなコンセプトを抜きにしても
楽曲として十分に感動できる傑作ですが、
バックグラウンドとしても重厚に裏打ちされている名盤であります。

今年のBest 3入りは堅い。










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