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Flower 『たいようの哀悼歌』レビュー

ということでFlower新曲です。


前回のシングル『Moon Jellyfish』は13枚買って13枚レビューしたわけですが、
今回は5枚購入しました。

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決して(毎回13枚レビューはいくらなんでもきつすぎる)とか思ったわけではない。
決して。


"たいようの哀悼歌"、"Stranger"、"熱帯魚の涙 (Asiatic version)"の3曲と、MV+ツアーファイナルライヴ映像が収録されたDVDが付いている初回生産限定盤はゲット必須として、
"たいようの哀悼歌"のAnother versionとそれのTV edit ver.が収録されている期間生産限定盤もファンとしてマストバイ。

んじゃ残りの3枚(いずれも通常盤)はなぜ買ったかというと、
まあいろいろとコレがアレで…。
ほら、特典とかね…。



という前置きはさておき、今回の新曲もべらぼうに素晴らしいので
これはもう感想を書かざるを得ない。この良さを誰かと共有したい。
Flowerはガチ。

前回のように1枚1枚レビューという無茶なマネはしませんが、
各曲の感想をつらつら書いていこうと思います。


【たいようの哀悼歌】

先行公開された時点で名曲っぷりがすでに保証されていたし、
7/15・7/16のE-girlsライヴ at さいたまスーパーアリーナ2Daysで披露されたこの曲のパフォーマンスを生で観てこれはすげえ曲だと完全に確信したわけですが、
こうやって改めてスタジオ音源をフルで聴くと本当に震える。

前作の"Moon Jellyfish"、"とても深いグリーン"に関しても書きまくった通り、
今回もとにかく鷲尾さんのヴォーカルが素晴らしい。素晴らしすぎ。

THE・慟哭」という表現が似つかわしい冒頭のフェイク歌唱でいきなり持ってかれる。

2016年以降の鷲尾伶菜というヴォーカリストは完全に覚醒状態で、
ベスト盤『THIS IS Flower THIS IS BEST』に収録されている過去曲のversion 2016(鷲尾さんが一人で全部歌い直したバージョン)や、それに続く"モノクロ" "カラフル" "Moon Jellyfish" "とても深いグリーン"を聴けばその凄まじさは実感できる…ということを前回も書きましたが、
今回も継続して確変突入中。
まさに鷲尾無双。


本人が「あえて無感情に歌った」というところのAメロ、Bメロでの虚無感から、
サビ、そしてDメロで爆発するエモーションの流れが圧巻。
まさに情念の歌唱と呼ぶにふさわしいパフォーマンスだ。

こういうパワーバラードに関してはおれも多ジャンルに渡っていろいろ聴いてきたけれど、負の感情をここまで声に込めて表現できる人はちょっと他に思いつかないし、鷲尾さんの右に出る人はそうそういないんじゃないかと思う。


各所インタビューでメンバー本人たちが語っているように
今回の曲のテーマは今までのような恋愛系ではなく「普遍的な絶望」なわけですが、
その世界観が見事に表現されたMVも絶品。

観る者に「絶望」「死」のイメージを否応なく想起させるほどの鬼気迫る演技・ダンスに目を奪われる。

ダンスという「身体性」を付与する対象となるエモーションが「情念・叙情・悲哀」である、という点がE.G.familyの中においてもLDH全体の中においてもFlowerが特異かつ孤高である理由だと思うのだけれど、そのFlowerならではの色をさらに深く追究・追求していこうとの意志がこの曲に込められているように感じた。


…余談だが、そのあたりの「Flowerならではの孤高性」に最も意識的なのが萩花さんだと思う。
『Moon Jellyfish』からE.G.family新体制を経た後の言動やファッション、挙動を見ているとそのへんを意図して実践しているように感じる。

萩花さん本人曰く「無機質な」ShuuKaRen(B-PASS 10月号インタビューより)ではおそらくまた異なるカラーを出してくると思うし、そっちも楽しみ。


【Stranger】

カップリング曲。これまたズルい。良すぎてズルい。

前作カップリングの"とても深いグリーン"やE-girlsの"Smile for Me"などなど、
E.G.familyはカップリングの名曲度が異様に高いのがすごいと思うんだけど、今回もそれに違わず名曲。

"ラッキー7"や"モノクロ"方面のハード路線でありつつも、
その2曲とは異なるテイストのクールネスが溢れた完全なる新境地。
LDH内グループのサウンドでいえば三代目JSBの音楽性が一番近いかもしれない。

だがそれでいてFlowerらしさもまったく失われていない。
鷲尾さんならではのダイナミクスなヴォーカルパフォーマンスが印象的だ。

先日公開されたHappinessの新曲"GOLD"もそうなんだけど、19人体制E-girls後期のクール路線("DANCE WITH ME NOW!"、"Pink Champagne"、"Go! Go! Let's Go!"あたり)をE.G.family各ユニットが再解釈した上で継続しているという、この地続き感が素晴らしい。

相当綿密に方向性戦略を立てた上で最高の曲を提供してくれるところがおれは好きです。

しかしまあカラオケで歌いこなせる人いるのかこれ。
ブレス多めのパートやシャウトパートが次々に現れるこの難曲、めちゃくちゃヴォーカルテクニックが要求されるし鷲尾さん以外に歌える人いないと思う。マジで。


【熱帯魚の涙 (Asiatic version)】

25弦琴と二胡の音色が印象的なこの曲、Vo自体はおそらく録り直してはいないと思うが、version2016と比べるとパーカッションが引っ込み、代わりに和太鼓とベース音が前に出るミキシングとなっている。

またヴォーカル周りのコーラスワークが幾分削ぎ落とされたことでシンプルなアレンジとなった。

『Moon Jellyfish』収録の"カラフル ("a touch of jazz" mix)"と同様、鷲尾さんのヴォーカルラインが堪能できる良質のリミックス。


【たいようの哀悼歌 -Another Version-】

表題曲の別ミックス。
アニメ「将国のアルタイル」エンディングテーマに起用されていることもあり、原曲と比較するとストリングスやホイッスル、ベルのサウンドが前面に配置され、よりオリエンタルな雰囲気を醸し出すアレンジとなっている。


【たいようの哀悼歌 -Another version- (TV edit)】

そのアニメエンディング用短縮ver。
前奏が省かれいきなり鷲尾さんの慟哭フェイクVoからスタートするのでインパクトがすごい。


【Flower Theater 2016 〜THIS IS Flower〜 THE FINAL】

昨年からのツアーのファイナル公演、今年の1月16日の模様がフルで収録されている。
おれもまさにこの日のパフォーマンスをライヴビューイングで観ていたのでそれが追体験できるのは個人的にも嬉しい。

"Blue Sky Blue"あたりで情念スイッチが完全にONになり最後まで素晴らしい歌唱を聴かせる鷲尾さんは本当に素晴らしい。何度も同じこと書いてるが実際そうなんだからしょうがない。

特に、元々は3人もしくは2人で歌われることを前提とした過去曲をすべて一人で歌いこなしているのはすごすぎる。ライヴビューイングで観てても驚愕した。
"太陽と向日葵"とか、普通に考えて一人で歌えるような曲じゃないでしょ…。

8割方パワーバラード曲で占められるにもかかわらずそれでもまったく飽きないのは、曲の圧倒的なクオリティの高さと鷲尾さんの歌メロフックの良さとダンス表現のカッコよさと映像演出の凝りっぷりにあるということがよくわかる、最高の映像特典だ。



ということで映像含め、E.G.family新体制スタート後の第一弾として
いろいろな意味で重要かつ素晴らしいシングル曲でございます。
今後もどういう深化と新機軸を見せてくれるのか、とっても楽しみ。

HappinessやDEPやAmiさんの展開も楽しみだし、E-girlsも11人体制になり鷲尾さんのVoがよりフィーチャーされる構成になったことで、これまでとは異なる哀メロ感が付与されていて魅力が増したと感じる。
特に("Love♡Queen"も良かったけど)"Smile for Me"があまりにも名曲だった。哀愁メロディアスハードポップの傑作だ。これからの音楽性に超期待。



前回も書きましたけど、普段プログレッシヴロックやヘヴィメタルやノイズやアンビエントという狂った音楽ばかり聴いているおれが耳を奪われ心揺さぶられるほどの曲を毎回提供してくれるFlowerやHappinessやE-girlsやLDH他ユニットに対しては(マジで知ってよかった)という気持ちだし、

洋楽ロックを聴き始め音楽にハマりだした小中学生の頃のあのワクワク感に通じるものをこの歳で再び体験させてもらっているのは本当にありがたい。

まだE-girlsやFlowerを知って一年経ってないおれがここまでハマれるのだから
似たような音楽的嗜好を持つ方なら絶対どこかしら好きになる要素があると思うんですよね。
というかもっといろんな人と「この曲いいよね…!」的なトークをしたいんですよねおれは。

そういう願望もあり、こうしてレビュー的なものを書いてます!押忍!



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