Welcome to My FUCKING Life

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7
SIXX: A.M.

曲名リスト
1. Lies of the Beautiful People (Acoustic)
2. This Is Gonna Hurt (Acoustic)
3. Life Is Beautiful (Acoustic)
4. Help Is on the Way (Acoustic)
5. Sure Feels Right (Acoustic)
6. Pray for Me (Acoustic)
7. Accidents Can Happen (Acoustic)



SIXX: A.M.は素晴らしい。
サイドプロジェクトだからと言ってなめちゃいけない。


そもそもの結成のきっかけが
「ニッキー・シックスの自伝内容に合わせたアルバムを作る」だった上に
ニッキーはMÖTLEY CRÜEを、DJアシュバはGUNS N' ROSESを
それぞれ優先させると公言してるし、
ジェイムズ・マイケルもプロデューサーとしての本業があるので
完全にマイペース課外活動バンドになってるが、

それがもったいないと感じられるほど
1st『THE HEROIN DIARIES SOUNDTRACK』、
2nd『THIS IS GONNA HURT』ともにクオリティの高い傑作であった。



特に2ndの充実感はすさまじく、
間違い無く現代アメリカンハードロックにおける名盤だ。



だがアルバムとしての評価もさることながら、
「名作曲家ニッキー・シックスの復活」、そして
「THE 内助の功、ジェイムズ・マイケル(とDJアシュバ)の発見」に
このプロジェクト最大の意義があることを見逃してはならない。



おれはMÖTLEY CRÜEマニアだが、
正直MÖTLEYにおける「作曲家ニッキー・シックス」の頂点は
1994年の『MOTLEY CRUE』だったと思っている(いた)。


ジョン・コラビ在籍時の黒歴史として迷盤扱いされる『MOTLEY CRUE』。

だが後の『GENERATION SWINE』や『NEW TATTOO』より
遥かに曲の出来はいいし、名盤とされる『DR. FEELGOOD』すら
正直上回っている…という話は昔書いた


これはニッキー自身の作曲能力の枯渇、という問題だけでは無く、
(病魔に侵されおそらく作曲どころではなかった)ミック・マーズの不調、
にも原因があると思う。



ニッキー・シックスが稀代のソングライターたるためには、
パートナーとなる人物が常に鍵を握っている。



MÖTLEY CRÜEにおいてミック・マーズという男は、
単にギタリストという役割だけではなく
"バンドの頭脳"ニッキーに指針を与える存在として非常に重要なのである。


ヴィンス・ニールやトミー・リーがMÖTLEY CRÜEを抜けると言っても
ニッキーは最終的には了承するだろうが(実際に解雇/脱退したし)、
ミックの離脱だけは何があっても絶対に阻止するだろう。


それだけ重要な存在であるパートナーの不調が、
『GENERATION SWINE』や『NEW TATTOO』がパッとしなかった
原因をもたらしたのではないかと思うのだ。
(個人的にはどっちも嫌いじゃないけど)



ニッキーが2002年に結成したBRIDES OF DESTRUCTIONにおいては、
パートナーとなったのはトレイシー・ガンズであった。


ニッキー在籍時に唯一残したアルバム『HERE COME THE BRIDES』は、
悪くはないがちょっと淡白な感も否めない内容で、
これはトレイシーの出自がメタルというよりパンクスだったという点が
響いている、とおれは思う。



すなわちニッキーの作曲センスを最大限に活かすには
「誰が相棒か」が極めて重要なポイントであり、
その役割を完璧にこなしているのが、
まさしくジェイムズ・マイケルとDJアシュバなのだ。



事実、2007年にSIXX: A.M.の1stを発表した後、
手応えを感じたニッキーはMÖTLEY CRÜEの再結成アルバム制作にあたり
作曲陣としてこの二人を参加させており、結果、
完成した『SAINTS OF LOS ANGELS』はMÖTLEY起死回生の良作となった。
(ジェイムズとDJは全曲にクレジット!)


※実は2000年の『NEW TATTOO』においてすでに
 ジェイムズの名前が11曲中6曲でクレジットされてたりする。
 …が、その時点ではまだ手探り感が強くそれほど充実感は無い。



そして当初は単発プロジェクトに終わるかと思われた
SIXX: A.M.も活動を継続、2011年に2ndを発表した後、
同年にこのミニ・アコースティックアルバム『7』を制作した。



ニッキーの"素晴らしき女房"の一人ジェイムズ・マイケルだが、
SIXX: A.M.最大の魅力はこの人にあるといっても過言ではないほどで、

超イケメンな上に歌もめちゃくちゃ上手く声もカッコいい、という
(なんであんたプロデューサー業とかやってんだよ!)と
思わずツッコみたくなるぐらいの才能の持ち主。


アメリカン・ハードロックのカッコよさを一手に引き受けたような男だ。


で、この『7』だが、まさにジェイムズの素晴らしさを堪能するために
作られたような最高の出来。


1stからの3曲+2ndからの4曲をアコースティックverで
セルフカヴァーした内容の本作だが、
そもそもの曲自体がキャッチーでコンパクトであることに加え
「歌モノとしてのクオリティ」を意識して作られていることもあり、
それがVoを最大限に活かすかたちでアレンジされているのだから
駄作になるはずがない。


とても「つなぎの1枚」とは思えないカタルシスを与えてくれるし、
曲の良さを改めて痛感する作品だ。


1曲だけ音源を貼っておくので、これを聴いて気に入った人は
1stや2ndと併せてゲットしても絶対に損はないはず。





なおこのアルバム、おれはiTunesで買ったんだが、
他の購入ルートがあるのかどうかは不明。


Amazonで検索しても出てこないとこをみると、
ダウンロード販売のみの形態かもしれない。



ともかく現在鋭意制作中と伝えられる3rdが非常に楽しみだ。



そしてMÖTLEY CRÜEの次作については…

たぶんニッキーは再びジェイムズ&DJを作曲陣として招聘するだろうが、
なにより"ギタートーンの求道者"ミック・マーズがパートナーとして
往年の輝きを取り戻すことができるかどうか、にかかっている。



Sixx & Marsの名ソングライターコンビ復活に期待したい。


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