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女狐復活

Rev It UpRev It Up
VIXEN

曲名リスト
1. Rev It Up
2. How Much Love
3. Love Is a Killer
4. Not a Minute Too Soon
5. Streets in Paradise
6. Hard 16
7. Bad Reputation
8. Fallen Hero
9. Only a Heartbeat Away
10. It Wouldn't Be Love
11. Wrecking Ball

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おれは女性Voモノのハードロック/プログレ/ポップスに目がなく、
「女子が歌っている」という事実だけで無条件にチェックしてしまうほどなのだが、
その中でも当然ながら好き嫌いはある。


一番苦手なのは女性Voを前面に押し出したメタルだ。
(なおデス・ヴォイスは「女性Vo」の対象外)


「メタルが好き」 「女性Voが好き」にも関わらず、
その両者が融合するといきなりキツくなる。


特にゴシックメタル系、あと最近流行りの嬢メタルが本当にダメ。
もう聴いてられない。


単純に曲がつまらない、というのもあるが、
女性の声とメタリックなリフは基本的に合わないと思うのだ。


まあこのへんは感覚的なものなのであくまで個人的な趣向にはなるが、
メタルの(特にヌルい)リフは女性Voの良さを台無しにしちゃいがちだと
おれは考えている。



たとえばアネク・ヴァン・ガースバーゲンはTHE GATHERINGにいた頃よりも
ソロに転向しデヴィン・タウンゼンドやジョン・ウェットンや
ANATHEMAの人とやってる時のパフォーマンスの方が断然良いし、

LACUNA COILもゴシックメタル期はクソつまんない音楽だったが
2009年の『SHALLOW LIFE』で売れ線歌ものヘヴィ・ロックに変貌し
いきなり素晴らしいバンドになった。

正直、クリスティーナ・スカビアにはさっさとLACUNA COILを脱退して
ソロ転向しもっとポップな音楽をやって欲しいと思っている。



そんなわけで女性Voメタルがまったくもってダメなおれだが、
女性Voハードロックは死ぬほど好きである。



そのボーダーラインはどこにあるのか。



思うにハード&ヘヴィ路線で一番カッコいいのは
80〜90年台におけるHEART、リタ・フォード、そしてVIXENのあたり。

このくらいのハードさが最も女性Voと共存できていると思う。



今日はそのVIXENについて。


VIXENはジャネット・ガードナー(Vo)、ジャン・クエネムンド(G)、
シェア・ペダーセン(B)、ロキシー・ペトルッチ(Dr)の4人により
1988年に『VIXEN』でデビュー。
(実はデビューに至るまで14年ほど歴史があるんだがそこは割愛)


ブームの流れでLAメタルバンドと捉えられがちだが、
LAメタルの大半のバンドがそれほどメタルじゃなかったように、
VIXENの音楽もメタルと言うよりアメリカン・ハードロックである。


いやむしろメロハーっぽいというか、
多分音楽的に一番近いのはBON JOVI。

すなわち曲が非常にポップ&キャッチー。



リチャード・マークスが作曲&プロデュース陣に名を連ねたデビュー作は
フロント3人の美貌が麗しいPVも制作された
"Edge of a Broken Heart" "Cryin'"をはじめとして
"One Night Alone" "Love Made Me"などなど、佳曲が目白押し。


リヴァーヴの強いスネアや、アルバムジャケ・PVのネオンサイン含め
80年代アメリカン・ハードにおける名盤だ。



だがそこそこ成功したものの、
1stは周りのバックアップ・お膳立てにより作られた感が否めない。


そこで外部要素を極力排し、バンドメンバーが主導権を握って制作されたのが
1990年の2nd『REV IT UP』である。


より自由に、そしてさらなる成功を目指し気合十分で作られたのだろう、
作風の焦点が絞られ、結果的に1stを凌駕する名盤に仕上がった。



捨て曲はほぼ無し。


脳天気な"Bad Reputation"と"Wrecking Bell"はちょっとかったるいが、
その他の9曲はいずれも単体でシングルカット可能なレベルの佳曲だ。



何よりメロディが最高。1曲1曲のクオリティが非常に重視されている。
ハードでありながらもアメリカンな哀愁が放たれている様が素晴らしい。


ジャネットのハスキーな高音もカッコいいし、
演奏面も元々巧い人たちなので(特にシェアは元ベース講師だし)
派手さは無いもののまったく問題無い。


個人的には80〜90sにおけるアメリカンハード/メタルにおいて
5本の指に入る頻度で聴きまくっているアルバムだ。



…しかしこれだけの充実作でありながら、
プロモーションが悪かったのかなんなのか、セールス的にはなぜか惨敗。

なんと発売して間もなくEMIから首を切られてしまう。
そしてそのままVIXENは解散してしまった。



その後、ジャネット&ロキシーに新G&Bを加え再結成、
1998年に3rd『TANGERINE』を発表するも、
これは駄作以外の何物でもなかった。


バンドは再び解散。



2001年、今度はギターのジャンも加わり再始動。

…が、これも長続きせず、ジャネットとロキシーが脱退。



以降、VIXENはジャン・クエネムンドが新メンバーを率いるかたちで
現在も細々と活動を続けている。



ちなみにベースのシェア・ペダーセンは91年のVIXEN解散後、
DOGS D'AMOURのバムと結婚。

バムと共にパンクバンドBUBBLEを結成し
自身はベースからVo&ギターに転向。マイペースで活動を続けていた。


BUBBLEのアルバム『ROCKETS & VOLCANOES』は
日本盤が出ていたのでおれも買ったが(確か2001年頃)、
シェアの超渋いVoを中心に据えた哀愁ガレージロックンロールで、
名作とは言えないまでも点数としては75点は献上できる内容だった。



なお全盛期のVIXENについては2004年、
VH1による「一夜限りの再結成」企画が実現しており、
Youtubeでもその時のライヴを観ることができる。


映像を観る限りはそんなに仲悪そうな感じでもなかったが、
まあ色々あるらしく結局再結成は本当に「一夜限り」で終わってしまった。


かつてのゴージャスで美麗なVIXENを拝むことはもうできないのか…。



と悲嘆に暮れていたVIXENファン(おれだけか)の元に
昨年、ビッグニュースが飛び込む。


なんとジャンを除く
ジャネット+シェア+ロキシーが新バンド結成!
(ギターには97〜98年にてVIXENに在籍したジーナ・スタイル)

これはもうほぼVIXEN、おれたちのVIXENではないか!



特に1991年以降、正式な復帰を拒み続けてきたシェアが
まだジャネットと一緒にやる気になってくれたことがうれしい。


そういえば『REV IT UP』も、
ジャネット&シェアのコンビで作曲されたものが多かった。
否が応にも期待は高まる。


なおバンド名には当初"VIXEN"が含まれていたが、
如何せんジャン・クエネムンドがバンド名の権利を所有している
(うえに、実際今もVIXENとして継続活動している)
こともあり、JSRGと改名。



現在絶賛レコーディング中とのことである。



ジャネットそしてシェアは、さすがにおばちゃんになったものの
まだまだゴージャスさは失われていない。
(正直おれはこの2人がいればギターとドラムは別に誰でもいい)



『REV IT UP』級の良質メロハーチューンが詰まったアルバムを
作ってくれることを、密かに楽しみにしている今日このごろなのであった。

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