後期90年代=メロハー黄金期

The Fire WithinThe Fire Within
DANTE FOX

曲名リスト
1. Over You
2. Under the City Lights
3. A Matter of Time
4. Firing My Heart
5. All I Need
6. Remember
7. In My Dreams
8. Moonlight
9. Message from My Heart

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「それほど目を見張る出来ではないけど、なぜか聴きたくなるバンド/アルバム」
というのが、誰しもあるのではないだろうか。

おれにとってDANTE FOXはそういうバンドの一つ。


ティム・マンフォード(G)&スー・ウィレッツ(Vo)夫妻が率いる
英国のDANTE FOXは、1996年に『UNDER SUSPICION』でデビュー。

その後99年に発売された2ndがこの『THE FIRE WITHIN』。

当時日本ではゼロ・コーポレーションと並びメロハー総本山として名高い
avexのBareknuckleレーベルから発売された。


内容はスー・ウィレッツの女性Voを据えた
オーソドックスなメロディック・ハードロックである。


楽曲は非常に良く、取り立てて「感動の名曲! 名盤!」というレベルでは無いが
これといった捨て曲が無い。

この「"名盤" "傑作"と呼ぶには今一歩」ってのがポイントで、

アルバムの流れにしても
THE・メロハーな"Over You" "Under the City Lights"から
ちょっとJOURNEY入ったバラード"A Matter of Time"を挟み
キャッチーなハードボップ"Firing My Heart"へ…と、理想的な構成だが
「すげえ!」「ヤバい!」というほどでは無い。


ムードとしても非常に洗練されていて、
音像としてはHEARTの『BRIGADE』あたりを彷彿とさせるものの
当然ながらあそこまで超一流なプロダクションでは無い。


スー・ウィレッツにしても良いVoパフォーマンスを聴かせてくれるが、
声量・声域が特段優れているわけではなく、
声質も(おれの好みの話だけど)それほど魅力的では無い。



…という感じで書くとなんだか貶めているみたいだが、そうではなくて、
上述の通りあらゆる要素が75点〜80点なのに
なぜか愛聴してしまうアルバムなのである、これ。


きっと波長的に「ちょうどいい」んだろうなあ。

いわゆる"名盤"よりも、これぐらいのレベルのアルバムの方が
聴く回数多かったりするよね。


現在再発されているのかどうかは知らないが、
中古等で見かけたらぜひ聴いてみていただきたい。

ちなみに本作にはバックVoとしてSHYのトニー・ミルズが参加している。






存在が地味すぎたのか、バンドは2nd発表後ひっそりとフェードアウトし、
2007年にひっそりと3rd『UNDER THE SEVEN SKIES』を発売。


その後再びひっそりと沈黙期間に突入し、
なんと昨年5年ぶりの新作ミニ『LOST MAN'S GROUND』をしれっと発表。


こちらも年間ベスト10に入れる程ではないが、
基本路線は変わること無く、キャッチーな"Who Stole the Innocence"や
ダークかつドラマティックな"Lost Man's Ground"、
1st収録の"I Can't Sleep"リメイク、
3rdに収録された"Goodbye to Yesterday"のアコースティックVer等
まさに「良作」という言葉が似合う良いアルバムだった。ぜひ。





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