Top 25 Albums of 2014

あけましておめでとうございます。
年末にインフルエンザにやられて完全に死んでましたが、無事復活しました。

でも病み上がりにこのベスト選出やってたらあまりに苦行すぎて
頭痛いし吐き気も止まらない。本当に憎いです。

年間ベストなんてバカな行為を世界で最初にやったのは一体誰なのか。
なぜ人間はベストを選びたがるのか。
なぜベストを尽くさないのか。
何度目だナウシカ。



1. WORK OF ART - Framework

1位はこれ。相当聴いたし本当に素晴らしい。
近年のメロハー勢で最も安定して良曲を提供してくれるバンドだと思う。

前作2ndも名盤だったしその1曲目が珠玉のスーパー悶絶チューンだったので
インパクト面では及ばないものの、その2ndが陽光の下のメロハーだとすると
本作は夜の都会のメロハー。アダルトな美麗さですよ。伝わるかな。伝われ。

こういう爽やかな音楽大好きなおれがモテない点だけがいまだに解せないし
長年の謎ですよね。誰か答えを教えてください!

https://www.youtube.com/watch?v=nP0Y_OqyMlk


2. DEATH PENALTY - Death Penalty

CATHEDRAL解散後のギャズ・ジェニングスによる新バンド。
CATHEDRALのキャッチーな部分に初期NWOBHM風味のリフを混ぜて
妖しさ満載の女性Voが乗った極上のB級メタル。

リフとギターソロが恐ろしくカッコよくて中毒性抜群。
ギャズはほんと天才。これはライヴが観たい。

https://www.youtube.com/watch?v=vadlG-O6ZUE


3. MENACE - Impact Velocity

NAPALM DEATHミッチ・ハリスによるプロジェクト。
が、NAPALM DEATHっぽさは皆無です。

ヘヴィだけどキャッチーでメロディック、かつ
音響的広がりもある最近のヘヴィプログレっぽさもあったりで
ジャンル分けがなかなか難しいが、妙な深みと魅力がある。

こういうの、ダメな人はとことんダメだと思うけど
おれはこの劇的さとか完成度の高さがとっても好き。
無駄に哲学的な観念さへ陥ることなく、コンパクトにまとめてるのも好印象。

https://www.youtube.com/watch?v=XRRk9bzih4M


4. EXODUS - Blood in Blood Out

ロブ・デュークス突然の解雇→ゼトロ復帰の流れはいまだに経緯がよくわからんし
結構デュークス好きだったおれはなんで今さらゼトロやねんってなったけど
ここまで良いアルバム作ってこられるとひれ伏さざるをえない。

皆がEXODUSに求めるもの全部入ってるしさすがにこれは文句無いよね。
トム・ハンティングのドラムが超冴えてて最高。

https://www.youtube.com/watch?v=6c69S3pD8qI


5. WITHIN TEMPTATION - Hydra

いわゆる女性Voゴシックメタルがおれはすっごく苦手で、
それはクソつまんねーリフと煮え切らないメロディがVoを台無しにしていると感じるから。

なのでこのアルバムのように思いっきり売れ線な方向に振り切ってくれた方が
はるかに楽しめる。
近年のLACUNA COILもそうだけど、ゴシック勢全員こっちの路線に転換すべきだと思う。

まーしかしこのアルバムは良かった。
どれもシングルにできるコラボ曲で固めた前半の充実度合いは凄まじい。

https://www.youtube.com/watch?v=Dy6MpsDPKts


6. STEVE ROTHERY - The Ghosts of Pripyat

MARILLIONのギタリストによるソロインスト作。

ロザリー先生特有の静のドラマというか、たおやかな流れの中、
眠くなる一歩手前であのギタートーンが心を鷲掴みにくる感じがたまらない。

この人のギターはいまやギルモアを超えているんじゃないかと思ってるし
「Falling Into Infinity」以降のペトルーシが好きな人にもおすすめしたいすね。

https://www.youtube.com/watch?v=UThg32Taa1k


7. FULL OF HELL & MERZBOW - Full of Hell & Merzbow

グラインドコア界・ノイズ界におけるガチ勢二組の暴虐極まりない凶演。

グラインド成分が容赦無さすぎるので
(これ、MERZBOW参加しなくても同じやん…?)と一瞬思うが
よく聴くと要所要所でしっかりと冷徹ノイズをキメてくるさすがの秋田昌美。

蹂躙される爽快感に酔う24分間濃密一本勝負。

https://www.youtube.com/watch?v=2teXAI6O7vM

8. ANATHEMA - Distant Satellites

大傑作たる前作と同じ路線でありつつも、同レベルの傑作を作ってくるとこが
勢いあるなーと感じさせる。

冒頭の"The Lost Song Part1"→"Part 2"の流れだけで悶絶。
今年は生で観れて良かった。

観てて思ったけどアルバム後半の曲はライヴ映えしますね。

https://www.youtube.com/watch?v=KH7icBnCTrQ


9. SIXX: A.M. - Modern Vintage

ニッキー・シックスのソングライターとしての復活は
明らかにジェイムズ・マイケルからのインプットに拠るところが大きい。

というより作曲面でもパフォーマンス面でもジェイムズの才能がありすぎる。
あんた本業プロデューサーちゃうんか。

アメリカ大衆チャートでも余裕で勝負できる普遍性を持ちつつも
意外と似ているバンドが他に無い、という唯一無二の個性の維持がお見事。

https://www.youtube.com/watch?v=XSNeeVLEnd8


10. BODY COUNT - Manslaughter

復活作。とにかくこのアルバムのジャケは2014年ベストジャケに推したい。

いまや俳優としても成功し、法廷ドラマ「Law & Order」で15年近く刑事役を務めるアイス・Tが
本場のスラム裏街道ギャングにしか見えないコワモテメンバーを従えて
銃器・斧・刀剣・死体・流血まみれのジャケでガンを飛ばしているだけですでに痛快だが、
音の方もベテランらしい貫禄と余裕と不穏さと殺気に満ちたナイスな作品。

「おれたちはメタルだ! 殺すぞ!」的な気合の入り方もヤバいし
ヘヴィネスの上で暴れるアーニー・Cのフラッシーなアイオミ的ギターソロも
すんげーカッコいい。

90年代中期のSABBATH絡みで悪名しか知らないメタラーにこそ
ぜひとも聴いてもらいたい一枚。

https://www.youtube.com/watch?v=ezt3wyK3oPo


11. TRIOSCAPES - Digital Dream Sequence

BETWEEN THE BURIED AND MEのベーシストによるジャズトリオ、2nd。

超絶技巧のベース+ドラム+サックスが主導権を入れ替えつつ暴れまわる。
ということで完全にKING CRIMSONです。ユニゾンの入れ方とか。

全員が「意思を持つ飛び道具」と化しているのがおもしろいしカッコいい。
BTBAM本体より好き。

https://www.youtube.com/watch?v=WDYh7xriW8I


12. BLOODBATH - Grand Morbid Funeral

北欧デスメタル界のスーパーグループによる6年ぶりの4th。
これは良いですよ!

スカムな背徳感とクリアで切れ味鋭いリフが満載、
昨年のCARCASSに匹敵する充実度。

今回からPARADISE LOSTのニックがVoやってんだけど、
この人のデス声はほんと素晴らしい。本家よりカッコいい。

https://www.youtube.com/watch?v=A-fGKGO6rOw


13. JOANNE HOGG - Uncountable Stars

昨年IONAのライヴを観て心の底から感動したが、
このソロ作も期待通りの内容で非常に良かった。

IONAの神秘性よりもアコースティックな暖かさが支配的。
前半が少し弱いけど中盤以降のグッとくる感じが素晴らしいです。

https://www.youtube.com/watch?v=mLpfCmOt2bo


14. MASTODON - Once More 'Round the Sun

「Crack the Skye」に初期の衝動性をプラスしたかのような、まさに集大成。

最近はこういうサウンドのバンドが多いので昔ほど目立たなくなったけど、
やっぱりこの「音が独立していながらもウネウネ絡み合っていく」感じは
MASTODONならではのカッコよさだと思いますよ。

https://www.youtube.com/watch?v=FuMjmQMZu5A


15. IAMTHEMORNING - Belighted

ロシアのプログレデュオによる2nd。クラシカルなピアノの上で
いかにも暗い森の中にひっそり住んでます的な佇まいを醸し出すVoがか細く舞う。

退屈なチェンバー作品に成り下がってないのは
曲構成の巧みさとドラム/ストリングス導入の秀逸さがあるから。

ありがちなダークオルタナプログレとは一線を画す良作。

https://www.youtube.com/watch?v=DHkgnIkly9c


16. GUANO APES - Offline

姐御は元気である。

"Open Your Eyes"や"Big in Japan"を歌っていた
初期の直情的な尖りと比べるとだいぶポップになった感はあるが、
サンドラの声がもたらす妖艶な煽情力と緊張感は相変わらず。
何より曲が良いっす。

https://www.youtube.com/watch?v=sn0XaeZ1Nf8


17. DREAM THE ELECTRIC SLEEP - Heretics

米国の新鋭プログレ。
ご多分に漏れずオルタナやシューゲイザーを通過した上でのプログレって点では
まさに最近のバンドらしい音ではあるけど、ギターソロの構築美や
メリハリをきかせた曲構成の巧みさは若手プログレの中でも抜きん出ている。

さらに一皮むけるとすげー良いバンドになりそうですねえ。

https://www.youtube.com/watch?v=6wAR5KdMJx8


18. MANDO DIAO - Aelita

昔はぜんぜん興味がなくて、これも(あっまだやってたのね…)的に買ったんだが
いざ聴いてみたらえっこんなにいいバンドだったっけ?な感じで笑った。

というかこんなに80'sニューウェーヴ全開な人たちでしたっけ。
教えてMANDO DIAOマニア!

東南アジアの路上で叩き売りされてるC級海賊盤みたいなジャケとか
なぜかデコトラの隣でキメ顔してる意味不明PVは酷いけど、曲は良い。

https://www.youtube.com/watch?v=0QkYjaHmsI8


19. A.C.T - Circus Pandemonium

久しぶりの作品で期待値が高まっているところに対して
それ以上の充実度・完成度をぶつけてくるのはさすがとしか言いようがない。

遊び心とシリアスさの両立が心地良い、
バンド最高傑作にしてプログレハードの名作。

https://www.youtube.com/watch?v=iS7NkDZ4u1o


20. POWERMAN 5000 - Builders of the Future

えっこんなにいいバンドだったっけ? 第2弾。

MINISTRYをチャラさ全開にした感じでとにかく聴いててアガるし
そのテンションが最後まで持続するところが良い。

声はやっぱり兄ゾンビに似てるね。

https://www.youtube.com/watch?v=Fmfs71dzyLU


21. QUANTUM FANTAY - Terragaia

ベルギーのスペースロック。
OZRIC TENTACLESっぽいというか完全にOZRICそのまんまなんだけど、
こういうの大好きなんですよ。すいませんね。
永遠に聴いていられる。

https://www.youtube.com/watch?v=jdVoS2vcabI


22. THE DWARVES - The Dwarves Invented Rock 'n' Roll

2014年最高のロケンロー。
メロコア手前でとどまる硬派なキャッチーさは芸歴30年のなせる業。
ジャケのスカムさも昔と同じ。

https://www.youtube.com/watch?v=T22j_Ged0YU


23. ANTEMASQUE - Antemasque

後期THE MARS VOLTAが正直かったるかった身としては
これぐらい分かりやすいと逆にホッとするというかすげー楽。

セドリックはいいVoだなあと久しぶりに思った。

https://www.youtube.com/watch?v=rE8Qe40PLPM


24. PHILM - Fire from the Evening Sun

デイヴ・ロンバードは年々凄みを増していってる気がする。

生々しさと禍々しさに溢れたハードコアスラッジなスタジオ音源も良いけど、
このバンドはライヴ映像のカッコよさが尋常ではない。

鬼神ロンバード、いつか最前で観たいなあ。

https://www.youtube.com/watch?v=EQp45MKpHdU


25. LEA MICHELE - Louder

「glee」で他を寄せ付けない圧倒的な歌唱力を見せつけ
オリジナル曲を軽々と凌駕するパフォーマンスを誇った女帝、リア・ミシェル。

その女帝が世代交代とともにフェードアウトしていくにつれ、
「glee」人気が下降線を辿ったのもいわば必然なのである。
だって一人だけ格が違うんだもの。

そんなリアのソロデビュー作、Voは相変わらず素晴らしいが
曲がそれほど良くなく、あまり声の良さを引き出せていないのが残念。

製作陣何やってんだ。おれにプロデュースさせろ。

https://www.youtube.com/watch?v=3ySo1PlCZc0


以下、26位〜100位。


KYLIE MINOGUE - Kiss Me Once
SWANS - To Be Kind
RYAN ADAMS - Ryan Adams
CIRCA ZERO - Circus Hero
SONIC STATION - Next Stop
UNIVERS ZERO - Phosphorescent Dreams
TĒTĒMA - Geocidal
MUTANK - M.E.C.H. Metal
JIG-AI - Rising Sun Carnage
MATS/MORGAN - [Schack Tati]
OVERKILL - White Devil Armory
TRANSATLANTIC - Kaleidoscope
ATARI TEENAGE RIOT - Reset
OPETH - Pale Communion
V.A. - Nashville Outlaws: A Tribute to Mötley Crüe
BLUES PILLS - Blues Pills
KMFDM - Our Time Will Come
WINGER - Better Days Comin'
THE PINEAPPLE THIEF - Magnolia
AUSTRIAN DEATH MACHINE - Triple Brutal
SOUND OF ETERNITY - Visions & Dreams
HAPPY FAMILY - Minimal Gods
LEE ABRAHAM - Distant Days
SPACE CHASER - Watch the Skies
PENDRAGON - Men Who Climb Mountains
CANNIBAL CORPSE - A Skeletal Domain
FAUST - Just Us
OUTLOUD - Let's Get Serious
FLYING COLORS - Second Nature
AMARANTHE - Massive Addictive
VERMA - Sunrunner
PANIC ROOM - Incarnate
ANIMALS AS LEADERS - The Joy of Motion
ANAAL NATHRAKH - Desideratum
ZOMBIE ATTACK - Through the Circles of Hell
CASUALTIES OF COOL - Casualties of Cool
TORI AMOS - Unrepentant Geraldines
THE RETURN SOUTH - The Return South
NIGHT RANGER - High Road
JACK FOSTER III - Apple Jack Magic
VADER - Tibi et Igni
MOSTLY AUTUMN - Dressed in Voices
OUTRUN THE SUNLIGHT - Terrapin
TIM BOWNESS - Abandoned Dancehall Dreams
SALIVA - Rise Up
ALIEN - Eternity
STEEL PANTHER - All You Can Eat
ADRENALINE RUSH - Adrenaline Rush
KAIPA - Sattyg
AUTOPSY - Tourniquets, Hacksaws and Graves
DESTRAGE - Are You Kidding Me? No
GLASS HAMMER - Ode to Echo
CYNIC - Kindly Bent to Free Us
KING BUZZO - This Machine Kills Artists
FREQUENCY DRIFT - Over
SLASH - World on Fire
GODFLESH - A World Lit Only by Fire
COLOSSEUM - Time on Our Side
人間椅子 - 無頼豊穣
JOHN WESLEY - Disconnect
APHEX TWIN - Syro
KERRY ELLIS - Kerry Ellis
STEVE HOGARTH & RICHARD BARBIERI - Arc Light
RPWL - Wanted
PERIPHERY - Clear
MIKE OLDFIELD - Man on the Rocks
GAZPACHO - Demon
DYNAZTY - Renatus
HOUSE OF LORDS - Precious Metal
I AM GIANT - Science & Survival
EARTH - Primitive and Deadly
RAUNCHY - Vices.Virtues.Visions.
華原朋美 - Memories 2 -Kahara All Time Covers-
JOHN ZORN MOONCHILD TRIO - The Last Judgement
PINK FLOYD - The Endless River


ライヴで感動した/印象に残ったのは
IONA、MOON SAFARI、CARCASS、WEHRMACHT、sub-tle.、
BOSTON、ACCEPT、ACID MOTHERS TEMPLE、上原ひろみあたり。

しかし何と言っても2014年はドイツへNight of the Progフェスを
観に行ったのが思い出深い。

来日しないのなら海外で観ればいいじゃない精神で
MARILLION、TRANSATLANTIC、ANATHEMAなどなど
大好きなバンドをじっくり観れたのがうれしかったし感動しすぎて泣いた。

思い出補正もあるけど海外で観るライヴ/フェスはほんといいですね。
雰囲気が日本と全然違う。毎年行きたいです。

(そういやライヴレポート下書きしたままだな…いつか上げます)

秋以降は体調と仕事がアレでアレだったので
あんまりライヴ行けなかったのが残念。
もっと過剰に攻めていきたいです。


今年もよろしくお願いします。

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