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Flower 『MOON JELLYFISH』レビュー×13

みなさんは同じCDを13枚買ったことがありますか?

おれはある。

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ということで4/26に発売されたFlowerのニューシングル
『MOON JELLYFISH』を13枚買いましたので
それらを1枚1枚レビューしていこうと思います!


ところでなぜ13枚も同じシングルを購入したのか。
まあいろいろ事情があるんだよ。


今回のシングルは

 (a) 初回生産限定盤
 (b) 通常盤
 (c) 期間生産限定盤

の3形態で発売されており、
(a)+(b)+(c)のまとめ買いでゲットできる特典が2種類あり、
(a)・(b)・(c)それぞれ個別に買った場合の特典がまた別にあり、
さらに店舗別購入特典がタワレコやHMVやTSUTAYAや新星堂などそれぞれ別にあって…と
いろいろとあるのです。いろいろと。

まあ正直エグい商法だとは思うけど、
ぜんぶ欲しかったんだからしょうがないだろ!いいんだよ!おれがよければ!

ちなみにアイドルグループではないので握手券とかそういう類の特典ではない。
ポストカードとかフォトブックとかです。

結果、いま手元には(a)が2枚、(b)が2枚、(c)が9枚の計13枚ある。


一応断っておくと、おれはFlower/Happiness/Dream/E-girlsの楽曲のガチファンであり、
今回のシングル(特にカップリング曲)があまりに良い曲だったので今回購入に至った次第です。
別に特典だけにつられたわけではない。いや本当に。

だからって13枚も買う必要はないのではないか。と思う方もいらっしゃるでしょう。

おれもそう思う。

もうこれは勢いでやっちまったとしか言いようがない。
でもいいんだよ!おれがよければ!



さてそれではレビューに移ります。

購入だけならまだしも、内容が同じシングルを13枚レビューすることに何の意味があるのか…?

そんな疑問を抱いたそこの貴方。人生に意味など求めちゃいけない。
男にはやらねばならない瞬間が必ず来るのだ…。


【1枚目(初回生産限定盤)】

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初回生産限定盤に収録されているのは
“MOON JELLYFISH”と”とても深いグリーン”の2曲。
そして”MOON JELLYFISH”のミュージックビデオだ。

まずは表題曲。一聴するとさらっとした明るめの曲調であり、
前シングルの”モノクロ”がそうだったようにFlowerとしての新機軸かなと思わせる。
一方でサビで顕著なように哀愁に満ちたメロディはFlower感満載。

そしてカップリングの”とても深いグリーン”。
勝手ながらこの曲はFlower史上最強の名曲だと断言したい。

2017年3月20日の「週刊EXILE」にて約45秒のサビ音源が先行公開された時点で
(これはヤバい)と確信していたが、その期待をも上回る出来でガッツポーズしかない。
最高の傑作である。

DVDには”MOON JELLYFISH”のMVが収録。
“瞳の奥の銀河”のMVや各シングル/アルバムのジャケも手がけている
鈴木利幸氏の監督によるMVだ。

淡い色彩、そして大量の水を使った幻想的な演出が美しい。
あと萩花さんが男前すぎる。ほれてまうやろ。

ちなみに今回の振り付けはメンバー全員で作り上げたとのことだ。
(月刊EXILE・2017年6月号より中島さん談)
自己プロデュースへのこだわりが垣間見える。


【2枚目(初回生産限定盤)】

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こちらも初回生産限定盤。
収録されているのは上記1枚目と同様。当たり前である。

なお初回生産限定盤にはフォトブックレットが封入されている。
(まとめ買い特典のフォトストーリーブックとは別)
各メンバーの美麗な写真が拝める。最高だ。

まずは表題曲”MOON JELLYFISH”。
若干明るい雰囲気ではあるものの、”Imagination”や”Dreamin’ Together”あたりの過去曲とは
また別種の曲調が新鮮だ。サビのメロディが素晴らしい。

カップリングの”とても深いグリーン”。至高の名曲だ。
穏やかなAメロから展開を見せるBメロ、そしてサビで慟哭のカタルシスが爆発する流れが
あまりにも完璧。
Flowerの曲は基本的に暗いものが大半だが、この曲のメロディの絶望悲哀度合いは
群を抜いていると感じる。

DVDに収録されているのは”MOON JELLYFISH”のMVだ。
アグレッシヴな各メンバーのダンスが印象的。
それにしても鷲尾さんは本当にダンスが上手くなったと感じる。
他のパフォーマーにもまったく引けを取っていない。

ライティングやカメラワークについてもメンバー自身が積極的にアイデアを出しながら
作り上げていったとのこと(月刊EXILE・2017年6月号より重留さん談)。

Cメロあたりからの、逆光の中で
重留さん&晴美さん→萩花さん&鷲尾さん→中島さん&坂東さん の順に映し出される
ダンスのシーンはとても美しい。

ぜひご覧いただきたい。


【3枚目(通常盤)】

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こちらは通常盤だ。
初回生産限定盤とはジャケが別バージョンである。

収録されているのは”MOON JELLYFISH”と”とても深いグリーン”、
そして前シングルに収録されていた”カラフル”の別mixとなる”カラフル a touch of jazz mix”、
”MOON JELLYFISH”のインストゥルメンタルver、という計4曲。

まずは”MOON JELLYFISH”。
暗くないのに切なさを強く感じさせるメロディ、という点では
”瞳の奥の銀河”や”Flower Garden”あたりの過去曲に近いのかもしれない。

続いて”とても深いグリーン”。
ヴォーカリスト鷲尾伶菜の真髄がここにある。
この人の歌唱は本当に素晴らしい。
いや初期から上手い人なんだが、2016年あたりからの歌唱力・表現力の向上が
マジで神がかりすぎている。

元々は(すでに脱退した)過去メンバー含めた3人Voあるいは2人Voが前提となっている曲を
2016年にすべて一人で歌い直しているバージョンがあり、本当に絶品だった。
ステージが一段階も二段階もステップアップした印象が強く、
”とても深いグリーン”もそのさらなる延長線上にあると言っていいだろう。
表現者として現在進行形で成長し続ける様が驚異的。

過去曲の鷲尾さん歌い直しバージョンはベスト盤『THIS IS Flower THIS IS BEST』で聴けるので
強くおすすめしておきたい。

現代最高のヴァーカリストの一人である鷲尾さんの卓越した歌唱が聴ける名曲。


通常盤のみに収録されているのが、続く”カラフル a touch of jazz mix”。
前シングル”モノクロ”の両A面扱いだった曲”カラフル”の別mixバージョンだ。
(Vo音源はおそらくそのままだと思われる)

元曲自体がチルアウトなバラードだったのでそれほど大きな変化は感じないが、
音がアナログになりウォーム感が増している。ウッドベースの響きが心地良い。

4曲目は”MOON JELLYFISH”のインストゥルメンタル。
まあ特に言及することはない。
やはり鷲尾さんのVoあってこそのFlower曲だな、というのが逆説的にわかる。


【4枚目(通常盤)】

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3枚目と同様の通常盤。

1曲目の”MOON JELLYFISH”。
全体を通して(特にサビ)鷲尾さんのVoに力強さを感じるのが印象的だ。
訴えかけるような歌唱は”秋風のアンサー (version 2016)”を彷彿とさせる。
フレッシュな感覚を包含しつつ、Flowerとしての軸がブレていないあたりはさすが。

2曲目の”とても深いグリーン”。
すべてのメロディが泣けるという凄まじい名曲だ。
2017年ベストソングはもうこれで確定なのでは?とすら思う。

Aメロの透明感溢れるウィスパー気味の声、
そこから一転してB面での緊張感溢れる深いヴォイス、
サビでのファルセットを変幻自在に操り劇的に表現するテクニック、
転調Cメロでの悲哀に満ちた余韻の残し方、そしてラストのサビ。
5分14秒にわたる圧巻のドラマである。

特に超難易度が高いサビの歌メロを見事に歌い上げる様は
文句なしに歌姫の領域だ。神々しすぎて鳥肌が止まらない。


贔屓目抜きで言わせてもらうが、2016年以降の鷲尾さんの歌唱力・表現力は
FlowerファンやE-girlsファンの間で留めておくにはもったいなさすぎる。
絶望・悲哀ソングを歌っている時のこの人は十分世界で通用するヴォーカリストだと思う。

個人的にはMARILLIONのThe Great EscapeやGazaやNeverlandあたりを
鷲尾さんに歌ってもらいたい…というかスティーヴ・ホガース以外に
あれらの曲を歌ってハマるのは鷲尾さんしかいない。

3曲目の”カラフル a touch of jazz mix”。
元曲と比べて、鷲尾さんのVoが際立つアレンジとなっている。
しんみり感が増しており、夜に聴くにはぴったりだろう。

2017年1月16日に行われた、『THIS IS Flower THIS IS BEST』に伴う
ツアー「Flower Theater 2016 〜THIS IS Flower〜」の最終公演でも
“カラフル”が披露され、おれも実際にライヴビューイングで観たが、
非常に感動的だった。

次のツアーでは今回のバージョンでパフォーマンスしてくれると嬉しいなと思う。

4曲目は”MOON JELLYFISH”のインスト。感想は割愛。


【5枚目(期間生産限定盤)】

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こちらは期間生産限定盤だ。
ご覧の通り初回生産限定盤や通常盤とはジャケが異なる。

内容は”MOON JELLYFISH”の1曲のみ収録。
お値段も税込500円とお手頃価格。

ただ、FlowerファンやこれからFlowerを聴いてみたいという方には
できれば初回生産限定盤か通常盤を購入していただきたい。
なぜならそちらに収録されている”とても深いグリーン”が稀代の超名曲だからだ。

それはさておき本作収録の”MOON JELLYFISH”。

鷲尾伶菜というヴォーカリストが尋常じゃないこだわりと責任感を持って
レコーディングに臨んでいることは各種ドキュメンタリー映像や舞台裏映像からも明らかだが、
アクセントの位置、フレーズ終わりでの声の残し方、ヴィヴラートの有無・強弱といった
技巧的な側面に加え、曲に対する表情の付け方が鷲尾さんは本当に見事だと思う。

この”MOON JELLYFISH"からもそのあたりを如実に感じ取ることができる。
アップテンポな曲調ながらも哀愁感を押し出した歌メロになっているが、
その哀愁感を強くなりすぎないようにしつつ、それでいて感動的に仕上げているのが素晴らしい。
ラストのサビに重ねているコーラスの部分の表現力もとても良い。


【6枚目(期間生産限定盤)】

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続いても期間生産限定盤。
というかこれ含めて残り8枚ぜんぶ期間生産限定盤だ。8枚。8枚て。

さてその”MOON JELLYFISH”。
とてもキラキラしている。

キラキラしているが、月刊EXILE・2017年6月号で
坂東さんが語っている「キラキラしているからこそ切なさが倍増している」という表現が
とても言い得て妙だ。

こういった「明るい音像なのにテーマがめちゃくちゃ重い」曲はとても魅力的。
その意味ではDREAM THEATERの”Solitary Shell”あたりと同じ路線にあると言えるだろう。


【7枚目(期間生産限定盤)】

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三代目J Soul Brothersはじめ他のLDH関連アーティストの曲もそうなのだが、
Flowerの曲のヴォーカルラインは音数が多くて歌うのが非常に難しい。

おれも一度カラオケでチャレンジしたことがあるが、きつすぎて歯が立たなかった。

“MOON JELLYFISH”もご多分に漏れず歌メロの詰め込み具合がすごく、
またアップテンポ気味ということもあり難易度は倍増しているのだが、
Real Soundでのインタビューで鷲尾さんはこう語る。

この曲はサビ部分の音数がすごく多いけど、音と歌詞がマッチしているので歌いやすいですよ

完璧超人かよ。

歌唱のブラッシュアップだけではたどり着けない領域、
曲に憑依することで達することのできる領域にいるからこその所感なのだろう。
鷲尾伶菜恐るべし。


【8枚目(期間生産限定盤)】

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ベスト盤発売以降、”モノクロ/カラフル”→”MOON JELLYFISH”のシングルの流れは
これまでのFlowerのイメージと少し一線を画すものではあるが、
この戦略はおそらく正しい。

Real Soundでのインタビューで晴美さんも語っているように、

Flowerの世界観やイメージをもっと深く根付かせた先に
ようやく「Flowerっぽい」で伝わる表現になったり、今まで味わったことがないような
感情を抱いてもらえるパフォーマンスができるようになる

ことを意図してるのであればグループとして妥当な進み方だと思うし、

その世界観を一言じゃ表せない不思議なものとして提示しつつ、核となるメッセージは伝わる

の言葉通り、Flowerとしての多様性を見せていきながら核のFlowerらしさは失われていない
素晴らしい新曲である。


【9枚目(期間生産限定盤)】

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“MOON JELLYFISH”発売に際してのインタビューで、
萩花さんが興味深い発言をしている。

バラードだけをやるグループというよりは、”孤独を伝えたり、孤独を提供する”ということを
テーマにしていけたらいい
(月刊EXILE・2017年6月号から抜粋)

メンバー自身は歌詞の世界観を念頭においているのだと思うが、
おれはやはりその世界観を体現する鷲尾さんの声や各パフォーマーのダンスにこそ
それが現れていると思うのだ。

“MOON JELLYFISH”での鷲尾さんのVoの力強さ、MVでの躍動感溢れるパフォーマンスには
萩花さんが言うところの「切なさや孤独などの強い感情」(Real Soundインタビューより)が
見事に表現されている。
表現者集団としての高い意識がアウトプットされている新曲だ。


【10枚目(期間生産限定盤)】

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10枚目。10枚目か。
(おれ、なにやってんだろ…)という思いが強くなってきたが
こういうのは考えたら負けだ

Flowerの曲の魅力はいろいろあるのだが、坂東さんが言うところの
聴いてくれている人の影の部分に寄り添える」(月刊EXILE・2017年6月号より)という点が
多くのファンにとっては大きいんだろうなと感じる。

好きなジャンルやアーティストに限らず、「曲に救われた」という経験がある人は
少なくないと思う。

おれにとってもFlower楽曲や鷲尾さんの声はその一つだし、
この歳になってそういう音楽に出会えたのは良いことだと思っている。

よく「感性が高い10代のうちにいろんな音楽を聴いたりいろんなアートに触れるべき」などという
意見を見るが、そんなくだらない意見は無視すればよい。

グッとくる音楽は何歳で触れてもグッとくるものだし、
それがいつ、どのタイミングで入り込んでくるのかは人それぞれだ。


…ぜんぜん曲のレビューになってないが、まあ察してほしい


【11枚目(期間生産限定盤)】

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いやもう正直かなりつらい。

自分のボキャブラリーの貧弱さと引き出しの少なさを痛感する。

やっぱりレビューというものは一人でやるもんじゃないんですよ。
一つの作品に対していろんな人がいろんな角度からいろんな観点でレビューをする。
それがあるべき姿だと思うんですよね。

で、そこに作品に対する否定的な意見や批判的な言説があってもおれはいいと思う。

否定的な意見にイラッとしたのなら、それを上回る熱さを持って作品の良さを語ることで
対抗すればいいだけの話だ。否定的な意見を否定してはいけない(的はずれなものは除く)。

むしろいろんな意見が集合し議論されることで
その作品やアーティストの存在意義がより高まるのではないのかね。


萩花さんがFlowerの特性について

観る映画のジャンルもアートの趣味も、聴く音楽も全然違うので、6人分の個性が混ざり合う。
しかもそれぞれが積極的にインプットしている

と述懐しているが(Real Soundインタビューより抜粋)、表現者集団として理想のかたちだと思う。

我々ファンやレビュワーにも刺さるお言葉だ。


【12枚目(期間生産限定盤)】

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書き忘れていたけど今回のシングル、裏ジャケのアー写がとても良いです。
3種類ある表ジャケも良いけど個人的には裏ジャケが一番好きかもしれない。


【13枚目(期間生産限定盤)】

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最高。最高だ。




以上!おわり!

いやほんと、ふざけているようにしか見えないかもしれないけど、
まったくふざけているわけではないという点だけは強調しておきたい。

おれFlowerが好きすぎるんです。しょうがない。SHOGANAI。
Happy with What You Have to Be Happy With。

今回のシングル”MOON JELLYFISH”とカップリングの”とても深いグリーン”が
本当に名曲であるということは嘘偽りなく素直な感想です(特に後者)。

おれのように普段ヘヴィメタルやプログレッシヴロックを主食としている方々にも
なにかしら響くポイントがあるんじゃないかと。

なのでこの記事はおれのFlower愛だと思って大目に見ていただければ幸いだ!
なんかすいません!

もしこのブログが問題になった場合、「ファンなら13枚レビューをやるべき」と
おれを煽ってきた友人のK氏を全力で訴えようかなと。あの野郎。




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