スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ウォーターズはリチャード・ギアに似てる

B000002A3TThe Division Bell
Pink Floyd

曲名リスト
1. Cluster One
2. What Do You Want from Me
3. Poles Apart
4. Marooned
5. Great Day for Freedom
6. Wearing the Inside Out
7. Take It Back
8. Coming Back to Life
9. Keep Talking
10. Lost for Words
11. High Hopes

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


結局『THE DARK SIDE OF THE MOON』がなぜ偉大かというと
“キャッチーとプログレッシヴ” “普遍性と深遠性”
という背反の要素がサウンドにおいても歌詞においても
絶妙なバランスの上で共存しているからであり、

その作品で前面に出された
“現代の哲学者ロジャー・ウォーターズ”たる側面も
「この人がPINK FLOYDの核なんだ」という印象を付随して
聴者に強烈な衝撃を与えた。


そしてそれ以降『WISH YOU WERE HERE』 『ANIMALS』と
“ウォーターズの問題意識”が露骨にバンドのカラーとなっていき、

それは本質的にはウォーターズの個人的な心の傷からうまれた
問題意識であり且つ
“現代社会に警鐘を鳴らす”というコンセプトは
当時においては別になんら革新的なものではないにもかかわらず、
バンドはどんどん巨大化。

内部での乖離が起こるのもこの辺からでしょうか。


『THE WALL』 『THE FINAL CUT』という
ほとんどウォーターズのソロ的な作品をつくってしまって
ついにはそのウォーターズ脱退というかたちで
バンド崩壊に至るものの、

ファンの中での「ロジャー・ウォーターズ=PINK FLOYD」
という意識は永遠に残る。


だからウォーターズ脱退後のPINK FLOYDに関しては
「あれはPINK FLOYDじゃない」調で批判がされているわけですね。

あの精神性はもはや無い、という。



“新しく取って代わる要素”を生み出そうとせずに
今までのやり方を踏襲するという方法論でいこうと割り切り、

また豊富な資金力にモノを言わせて超豪華な
「光と音と映像の大スペクタクル・ツアー」を敢行した
デイヴィッド・ギルモアに対しては

「単なる金儲けバンド」 「虚像のサーカス」
と非難の嵐、

また一方でウォーターズが本家より選曲の良いソロ・ツアーを
やっちゃったりしたもんだから
「やっぱあの人こそFLOYDだぜ」って感じになってしまったりして。


で、ギルモアFLOYDの作品に関してはどこからどう聴いても
PINK FLOYDであるのに(また本人もそうしようと努めているのに)

「あれはPINK FLOYD風PINK FLOYDである」的な、
実体が無くて輪郭だけある、という評論がされてしまう。

歌詞に関してもギルモアだってすんごく深い、哲学的な
詞を書いているんですが、
「こうなってくるとやはりウォーターズにいてほしい」
と言われる有様。


そんで挙句の果てに『THE DIVISION BELL』に至っては
「ウォーターズ抜きでもPINK FLOYDになれる事実を
証明してしまったことが寂しい」
と身も蓋もない言い方をされてしまうのです。



…と、このバンドに対する論調について
おれなりの解釈をあれこれ書いてみましたが、

うん、まぁなんというか。

そんなにロジャー・ウォーターズが好きかね。みなさん。



ファンではあってもマニアではないおれは
ウォーターズの歌詞よりもギルモアのギターに感動する人間なので、
この『THE DIVISION BELL』を普通に楽しめてしまう。

後追いだからかもしれませんけど。

いや実際良いアルバムだと思いますこれ。
本人たちも言うように、『WISH YOU WERE HERE』に近いかな。


かつてのような緊張感は希薄ですが、
その分とても美しい音になっている。

もうギルモアのプレイが本当に素晴らしいですね。
この人はある意味でギター界の頂点に立つ人なのでは。


ラストの“High Hopes”、おれはこれが大好きで
この1曲だけのために買う価値はあると言いたいほどなんですが、

ここでのギターソロがあまりに感動的。
これぞギルモアの真骨頂ですよ。
『THE WALL』の“Comfortably Numb”に通じるものがあるかと。


こないだもバイト終わって帰宅するときに
これを聴きながら歩いてまして。

ふと空を見上げるとそこには満天の星が…。
本気で泣きそうになりました。

と、メルヘンチックなエピソードを思わず書いてしまうぐらい
素晴らしい曲なのでこれ聴いて泣こうぜみんなも。


あとギルモアはヴォーカルも実に渋いですね。
レイクといいウェットンといい、プログレの大物って
なんでこんなにいい声してるんでしょうか。

リチャード・ライト(Key)もかなり存在感あります。
やっぱこの人もPINK FLOYDには不可欠なんだなぁと再確認。


絶対不当に評価されてると思うなぁおれは。

『MEDDLE』 『THE DARK SIDE OF THE MOON』 『WISH YOU WERE HERE』あたりを聴いたあとで『THE DIVISION BELL』に来るのも
全然アリだと思いました。




今年のLIVE 8でファン念願のウォーターズ含む再結成が実現、
おれも映像観ましたがなかなか感動的でよかったです。

相変わらず仲悪そうなのには笑いましたが。

たぶんあの4人で新作つくることはないでしょうね。



しかしこのバンドについて書くのは非常に難しい…。
ムステインのシーンが重ーい | Home | We Don't Care What You Say!

コメント

良くも悪くも、やっぱりこのバンドはギルモアのバンドだとは思います。

やつがいなけりゃ、エコーズ~狂気の路線は無かっただろうし。

ただあの電飾ツアーはちょっと・・・凄い発想だなあと。

あと、フロイド後のロジャーは正直さっぱりだと思います。ウォールがこの人の全てだったんだなあというか。好きだけど。

2005/12/17 (Sat) 22:30 | おましん #- | URL | 編集

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。