至高のクリスタル・ヴォイス

Ashes Are BurningAshes Are Burning
Renaissance

曲名リスト
1. Can You Understand
2. Let It Grow
3. On the Frontier
4. Carpet of the Sun
5. At the Harbour
6. Ashes Are Burning
7. At the Harbour (Short Version)

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「R」。やっとこの項がやってきたぜ。

…そう、当ブログはこのバンドを紹介するために
つくったと言っても過言ではないのです!
(RUSHとこれとでかなり迷ったのは秘密♪)


RENAISSANCEは英国を代表する
名プログレッシヴ・ロック・バンドです。
メンバーは以下の通り。

アニー・ハズラム(Vo)
ジョン・タウト(Key)
ジョン・キャンプ(B)
テレンス・サリヴァン(Dr)
マイケル・ダンフォード(Acoustic Guitar)


このバンドでちょっとややこしいのは、上記とは全く異なる編成の
“オリジナルRENAISSANCE”が存在している点ですかね。

もともとRENAISSANCEというバンドは、THE YARDBIRDSを脱退した
キース・レルフとジム・マッカーティーが結成したバンドで
ありまして、キースの妹ジェーンのヴォーカルをフィーチュアして
69年にデビュー、2枚のアルバムを残しています。
そこでいったん解散。

バンドメンバーが全員入れ替わり72年に新生RENAISSANCEとして
新たにデビューしたのが、このアニーを中心とする編成なのです。


オリジナルRENAISSANCEについては
正直言ってアニー期RENAISSANCEに比べると
遥かにレベルが劣っていると思いますし、

商業的見地から言ってもこのバンドは
アニー時代に大きな成功を収めたので、

通常“RENAISSANCE”と言及されるときはたいていが
アニー期RENAISSANCEのことを指しており、
またそれで何の問題もないと思います。



さて本題。

RENAISSANCEは一言で言うなら
クラシックとトラッド・フォークの要素を取り入れた
シンフォニックな音楽を展開するバンド。

“プログレ”とはいっても、その単語が与える
小難しい印象とはまったくもって無縁です。


メンバー編成を見てもらえばわかるように、
このバンドにはエレキ・ギター奏者がいません。

さらにキーボードのジョン・タウトも、メインに使うのは
メロトロンやシンセサイザーではなくアコースティック・ピアノ。

エレクトリック要素を極力使わずに、代わりに
オーケストラや合唱団を導入することによって
スケールの大きい音楽を演出しています。


もうね、主観ばりばりで断言させてもらいますが、
このバンドを超える「美」は存在しない!

その「美」を構築している最大の存在が
ヴォーカルのアニー・ハズラム。

5オクターブの声域を駆使して伸びやかに歌い上げるのですが、
その透き通るような歌声は素晴らしすぎます。本当に。

ロックというフィールドにおいてこの人を超える
美声の持ち主はいないんじゃないでしょうかね。
完璧すぎます。

“歌姫”なる表現が真に似合うのはアニー・ハズラムでしょう。

歌唱力と表現力が段違いにすさまじいだけではなく、
この人のヴォーカルは非常に高貴な雰囲気を持っています。

とても温かみがあって親しみやすい一方で
優雅で気高い印象を与える。


これはそのままRENAISSANCEの音楽性に当てはまります。

万人の琴線に触れるであろう素晴らしい旋律を奏でつつ、
劇的な楽曲構成によって壮大で華麗なサウンドを創り上げる。



そんなRENAISSANCEの美の極致とも言えるのが、
アニー期としての2枚目、73年の『ASHES ARE BURNING』。

間違いなくこれは名盤です。プログレの名盤であるだけでなく
ロック史上に残る奇跡の傑作。だとおれは思う。


1曲目の“Can You Understand”、
これのイントロのピアノからして鳥肌立ちまくりですね。
いきなりこんなメロディをもってくるのは反則。
もちろんアニーさんの歌唱も素晴らしい。

甘美な“Let It Grow”、牧歌的な“On the Frontier”と続き、
4曲目の“Carpet of the Sun”。

これの歌い出し、
「Come along with me, down into the world of seeing~」
の部分の歌い回しが実にいいんですよ。

いやもうこれは伝えようがなくて
聴いていただくのが一番なんですけど、
あの美しい声で中音域のメロディを
独特のヴォーカル・ラインに乗せて歌われるのはたまらんのです。

やっぱり書いてもよくわかんないね。聴いてください。


で、ここまででも十分名盤なのに
ラスト2曲がRENAISSANCEの全楽曲の中でもベスト5に入るであろう
名曲中の名曲なので、そりゃあ感動するなって方が無理。


“At the Harbour”の叙情的でもの悲しい雰囲気、
まったく毛色は違いますがKING CRIMSONの“Epitaph”あたりに
通じる悲哀を感じます。

この曲もイントロのピアノがすんばらしいんですが、
なぜかそこがばっさり削除されたヴァージョンがあって
それのみが収録されているCDがあるらしいので注意してください。

なお紙ジャケはきちんとイントロありで収録、
イントロ無しヴァージョンはボーナストラックになってました。


そしてラストのタイトル曲“Ashes Are Burning”。

おれはRENAISSANCEの曲はほとんど大好きですが
その中でもこれが不動の1位ですね。

とにかくこの劇的さは素晴らしい。

ピアノとアコギをバックに切々と歌い上げるアニーさん。
2番を終えて「La la la la la la …」と歌う部分は神ですな。
この世のものとは思えん。

そしてベースの下降フレーズで一転、ハードに曲が進みます。。
インスト陣による展開を経てアニー独唱のエピローグ。

ゲストであるアンディ・パウエル(WISHBONE ASH)の
壮絶な泣きのギターで締め。


11分25秒のドラマですよ。美、ここに極まれり。

この曲をいつかバンドで演奏するのがおれの夢です。



アニーさんがあまりにもすごいので影に隠れがちなんですが、
他の演奏陣ももちろん一流ぞろい。

特にジョン・キャンプのベースが個人的に大好き。

このバンドは楽器編成の特性上ベースの音が非常に目立つんですが、
キャンプのベースライン自体が割と派手というか、カッコいい。

「このフレーズ練習してぇ!」と思わせてくれるベースライン。
メロディアスでセンスがいいだけでなく、
グリッサンドを多用することもあってすごくワイルドな感じです。


“Ashes Are Burning”という曲はライヴにおいては
約25分ほどのヴァージョンになっているんですが、
中間部で必ずキャンプのベース・ソロがあります。

これがいいんですよ~。
約6分間ソロやるんですけど、全然退屈じゃない。
ソロという形態の中においても起承転結をつけてるのがすごい。
抜群にセンスが良いですね。
おれはこういうベーシストが好きです。

興味ある方は
ライヴ盤『LIVE AT CARNEGIE HALL』を聴いてみてください。


それにしてもこのベースのブリブリ加減は
どことなくクリス・スクワイアに通じるものが…

…と思っていたら、アニーさんがインタビューで
「キャンプはYESの大ファンなのよ」と証言している記事を発見。
やっぱり。



アニー期RENAISSANCEとしての1枚目『PROLOGUE』(73年)から
78年の『A SONG FOR ALL SEASONS』あたりまではどれも
名作・佳作ばかりなのでどれを聴いても外れはないと思いますが、

やはり最初にこの偉大なる名盤『ASHES ARE BURNING』を
聴いていただきたい。

また77年の『NOVELLA』も、この『ASHES ARE BURNING』に匹敵する
感動をもたらしてくれる名盤です。
特に1曲目の“Can You Hear Me?”はおそるべき名曲。


最初に買うならこの2枚でしょう。

先述したライヴ盤『LIVE AT CARNEGIE HALL』(76年)も、
それまでの代表曲が満載されてますし
アニーさんのライヴでの驚異の歌唱力が堪能できるので
これを入門にしてもいいかもしれないっすね。


プログレファンのみならず、全人類におすすめしたいバンド!
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コメント

キースレルフって本当よくわからんやつだね。

2005/12/27 (Tue) 00:56 | おましん #- | URL | 編集

やたら有名だよねぇ。たいしてうまくないのに…。
ARMAGEDDONもこいつのバンドでしたっけ。
最期が感電死というところがまた悲しい

2005/12/27 (Tue) 02:06 | ゆーき #- | URL | 編集

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