今なにやってんでしょうか

Dangerous CurvesDangerous Curves
Lita Ford

曲名リスト
1. Larger Than Life
2. What Do Ya Know About Love
3. Shot of Poison
4. Bad Love
5. Playin' With Fire
6. Hellbound Train
7. Black Widow
8. Little Too Early
9. Holy Man
10. Tambourine Dream
11. Little Black Spider

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おれはLAメタルが大好きですが、
RATTやDOKKEN、POISONあたりの有名どころよりも

WINGER、GREAT WHITE、VIXEN、W.A.S.P.などの
「商業的には2軍」バンド勢の方が好きなんですね。
(MÖTLEY CRÜEは別格として)


実際そういったバンドの方がいい曲書いてると思うし。

まぁB級だったらなんでもいい、ってわけじゃないけど。


で、そんなLAメタルブームの中にあって
B級という言葉が最もふさわしい、
もうほとんど一発屋に近い存在なのがリタ・フォードです。



この人は“元祖ガールズロックバンド”THE RUNAWAYSで
リードギターを弾いてたお方です。


1979年にバンドが解散した後、
同僚のジョーン・ジェットが硬派ロックンロール路線を
追求していくのに対し、リタはアリーナメタル路線を選択。


どぎついメイクで『OUT FOR BLOOD』 『DANCIN' ON THE EDGE』の
2枚を出しますがいまいちパッとせず。

(ちなみに後者のベースが現BON JOVIのヒュー・マクドナルド、
 ドラムがその後OZZY~MÖTLEY CRÜEの故ランディ・カスティロ)



ここでレコード会社を変え、
マネージャーにシャロン・オズボーンがついたことで状況が好転。

メイクを軽くして楽曲もポップ化、ついでに整形までして発表した
1988年の3rd『LITA』が時流に乗ってスマッシュ・ヒット。


全米12位までいった“Kiss Me Deadly”、
MOTÖRHEADのレミーと共作した“Can't Catch Me”、
MÖTLEY CRÜEのニッキーとの共作“Falling in and Out of Love”
(リタは当時のニッキーのカキタレ)

などを収録、そしてなんと言っても
オジー・オズボーンとのデュエット“Close My Eyes Forever”が
全米8位になる大ヒット。


PV等でのセクシーお色気戦略も功を奏し
(“Kiss Me Deadly”はTバックでギターを弾きまくるビデオ)
見事「LAのセックス・シンボル」としての地位を確立。


ニッキーのほかにもW.A.S.P.のクリス・ホルムズ、
BLACK SABBATHのトニー・アイオミなんかと浮き名を流します。



そういうわけで当然『LITA』がこの人の代表作とされており、

確かに“Close My Eyes Forever”は
ゲストなのに半分以上を歌ってしまうオジーが笑えるものの
LAメタル屈指の哀愁に満ちた名バラードだと思います。



ですが個人的には、アルバム全体で見ると
この『DANGEROUS CURVES』の方が良いと思う。


88年の『LITA』に始まり90年の『STILETTO』、
そして91年の『DANGEROUS CURVES』が
リタのLAメタル三部作だと言える内容です。


91年ともなるともはやLAメタルも斜陽の時期を迎えていたので
『DANGEROUS CURVES』もまったく売れなかったようですが、

“捨て曲無し度”は『LITA』よりもこっちの方が上。


“Larger Than Life”や“Shot of Poison”なんかの
シングルになった曲も良いし、
“Bad Love” “Playin' With Fire”もなかなか。

とりわけ“Little Too Early”が素晴らしい。


ここまでくるとLAメタルというよりメロハーもしくは
ハード・ポップと言った方がいいような曲調ですが、

そもそもその辺の境界ってすんげえ曖昧だからね。

もしBON JOVIがニュージャージー出身ではなくLAのバンドだったら、
間違いなくLAメタルと呼ばれていたでしょう。



ま、はっきり言ってリタ・フォードは歌もギターも
とりたてて上手いというわけではないし、音も軽いです。

『LITA』だけそこそこ売れた一発屋という認識は、まさにその通り。

後続に与えた影響なんてたぶん皆無でしょう。
だからこそB級なわけで。


そういった軽薄さがLAメタルが嫌われる要因なんだろうし、
それはよくわかる。

でもまあ、いいじゃん別に。こういうのがあっても。
ルックスだけじゃなくてちゃんとフックのある曲を書いてるから
偉いと思いますよ。


ということで『DANGEROUS CURVES』は
LAメタルの隠れた名盤、と勝手にプッシュしときます。


それにしても“Little Too Early”だけ
ずば抜けて良いなあ…と思ってクレジットを見ると

作曲がジョー・リン・ターナーでした。納得。

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